新作オペラ「みづち」の魅力と意義
2025年6月28日と29日、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールにおいて、革新的なオペラが上演される。それが「地球の叫びオペラ『みづち』」だ。この新たな作品は、環境問題についての深い洞察を提供するだけでなく、日本の伝統文化を世界に発信することを目的としている。
プロジェクトの背景
このオペラは、「いのち・ちきゅう・みらいプロジェクト」の一環として制作されたもので、2025年の大阪・関西万博を見据えた取り組みだ。プロジェクトは、環境省と共同で進行しており、日本国内の「水」への祈りをテーマに、地域の文化や芸術を通じて地球規模の問題解決を目指している。特に「龍神」「大蛇」「みづち」といった伝説がもとになり、流域の結束を図る意図も含まれている。
作品の制作陣
本作品の台本は古典研究家の丹治富美子が手掛け、音楽は作曲家の富貴晴美が担当する。彼女はNHK連続テレビ小説『マッサン』や大河ドラマ『西郷(せご)どん』など、多くの現代作品で知られる作曲家だ。指揮者には、NHK交響楽団の下野竜也が選ばれており、演出は岩田達宗が行う。
制作発表では、丹治が「『みづち』は地球のバイブルである」と表現し、オペラを通して生命の大切さを訴える作品に仕上げたいと意気込みを見せた。富貴も「新しいオペラを創りたい」と述べ、気合の入った姿勢を見せている。
主人公とストーリー
オペラの主人公、小太郎は、テノール歌手の小堀勇介が演じる。彼は「地球を守ろう」というメッセージを込めて歌うことを誓っており、他の豪華キャストもそれぞれ強い思いを抱いている。作品は男性の成長物語である一方、実際の主役は女性たちであり、女性がいかにして地球を救うかに焦点を当てたシナリオとなっている。
チケット情報と開催概要
「みづち」は、興味深いストーリーと音楽が楽しめる一大イベントであり、すでにチケットは好評発売中だ。全席指定のチケットは、SS席から学生席まで幅広く用意されており、どの観客にもアクセス可能な価格設定となっている。
開催詳細
- - 日時:2025年6月28日(土)・29日(日)
- - 会場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
- - 出演者:小太郎役は小堀勇介、夕月姫役には迫田美帆、吾嬬重藤役は黒田博などが参加。
- - チケット購入先:チケットぴあ(リンク)
この新作オペラ「みづち」は、ただの舞台ではなく、観客へ強いメッセージを届けることを目的として制作されている。地球の未来を考えさせられるその内容は、まさに観る価値がある作品だ。気になる方はぜひ、琵琶湖畔での公演に足を運んでみてはいかがだろうか。