ヤンマー、水素混焼率30%の実証試験に成功!都市ガスエンジンコージェネレーションシステムの進化
ヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーエネルギーシステム株式会社は、大阪ガスグループと共同で、都市ガス仕様のコージェネレーションシステム「EP400G」において、水素燃料を30%混焼する実証運転試験に成功しました。
この試験は、大阪市此花区にあるDaigasエナジーの「Carbon Neutral Research Hub ANNEX酉島サイト」で行われました。ヤンマーエネルギーシステム製の「EP400G」とDaigasエナジーが構築した水素供給設備を用いて、水素混焼の実証試験を実施しました。
試験の結果、既設のコージェネレーションシステムをほとんど変更することなく、水素燃料を30%混焼しても都市ガスのみでの運転と同等の定格発電出力、発電効率で運転できることを確認しました。この成果は、水素混焼技術が、既存のシステムに容易に導入できる可能性を示唆しており、カーボンニュートラル社会の実現に向けた大きな一歩となります。
ヤンマーグループは、「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を掲げ、環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。今回の実証試験は、この取り組みの一環として、水素エネルギーの活用によるCO2排出量の削減を目指したものです。
水素混焼技術の更なる発展へ
ヤンマーエネルギーシステムは、今回の試験結果を踏まえ、水素発電システムなどの更なる技術向上に取り組みます。将来的には、水素混焼率を高めることで、より一層のCO2排出量削減を目指すとともに、水素エネルギーの利用拡大に貢献していく予定です。
カーボンニュートラル社会実現への貢献
Daigasグループは、「Daigasグループ カーボンニュートラルビジョン」を推進しており、ヤンマーグループと連携し、水素エネルギーをはじめとする環境技術の開発・普及を進めています。両社は今後も、それぞれの強みを活かした技術・サービス開発を進め、地球規模での環境保全に貢献していきます。
実証試験の詳細
- - 場所:Carbon Neutral Research Hub ANNEX酉島サイト(大阪府大阪市此花区酉島6-19-9)
- - 期間:2024年1月~6月
- - 対象機種:コージェネレーションシステム「EP400G」(ヤンマーエネルギーシステム製)
今後の展望
今回の実証試験は、水素エネルギー利用によるCO2排出量削減の可能性を示す重要な成果となりました。ヤンマーエネルギーシステムは、この技術をさらに発展させ、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。