豪雨によるため池決壊を防ぐ!通信費ゼロ円のLoRa通信で実現する「ため池遠隔監視システム」
近年、異常な豪雨による農業用ため池の決壊が相次いでいます。全国15万超あるため池の多くが老朽化しており、その中でも7割が江戸時代以前の築造という現状から、決壊のリスクはますます高まっていると言えます。
エヌエスティ・グローバリスト株式会社は、この深刻化する問題に対し、通信費ゼロ円・長距離通信が可能なLoRa無線ネットワークを活用した「ため池モニタリング監視SR-IMAGE」を開発し、2024年7月19日から提供を開始しました。
SR-IMAGEが実現する安心と安全
SR-IMAGEは、ため池の水位を常時監視し、異常な水位を検知すると、遠隔地にいる管理者へ警報メールを送信します。同時に、設置された定点カメラで現場の状況をリアルタイムに確認することが可能です。
これにより、人手に頼っていた従来の監視体制から、迅速な対応を可能にする画期的なシステムとして注目されています。
SR-IMAGEのメリット
- - 通信費ゼロ円: LoRa通信を採用することで、月々の通信費用が不要です。
- - 長距離通信: 250mWの高出力無線で、携帯電話が圏外となる山間部などでも安定した通信を実現します。
- - 多段中継局: 中継局を複数設置することで、広範囲にわたる監視が可能です。
- - 安定した無線通信: ポーリング方式を採用することで、データ欠落を最小限に抑えます。
- - 現場状況の把握: 静止画像による現場状況の確認が可能です。
- - 電源確保の容易さ: ソーラー式電源装置を使用することで、商用電源がなくても運用できます。
ため池管理の課題解決
これまで、ため池の管理は、水利組合や集落などの組織に委託されていましたが、農村部の人口減少や土地利用の変化により、適切な維持管理が困難になっていました。
SR-IMAGEは、これらの課題を解決する画期的なシステムです。
- - 人手不足の解消: 常時監視を行うことで、巡回などの人的労力を削減できます。
- - 迅速な対応: 異常発生時の迅速な対応が可能となり、被害を最小限に抑えることができます。
- - 遠隔地からの監視: 遠隔地からの監視が可能となり、悪天候や災害時でも対応が可能です。
まとめ
SR-IMAGEは、ため池の安全を守るだけでなく、人々の暮らしを守るためにも重要なシステムです。今後もエヌエスティ・グローバリスト株式会社は、LoRa通信技術を活用した様々なサービスの開発を進め、社会に貢献していきます。