新たなITアウトソーシングの形
株式会社スカイアーチネットワークス(以下、スカイアーチ)は、TAC株式会社(以下、TAC)と共に中国・大連にITアウトソーシングの新会社を設立しました。この新たな合弁会社の設立は、国内外でのITサービス市場において新たな風を吹き込む可能性を秘めています。
合弁会社の設立背景
合弁会社は、2012年6月28日に設立され、現地の日系企業に向けてITアウトソーシングサービスを提供する予定です。設立に至った背景には、企業がクラウドサービスを活用する中で、自社のコア業務に集中し、非コア業務のアウトソーシングを図る傾向があることがあります。特に、運用保守業務を外部に委託できる企業が増えていますが、依然として自社で運用を続ける企業も多く、そこに課題が生じていることが問題視されています。
合弁設立後、スカイアーチとTACは、この隙間を埋めつつ、日本品質の高いサービスを提供する企業になることを目指しています。スカイアーチは約10年の実績を持つITアウトソーシング会社であり、TACは30年以上の職業教育に特化した企業としてのノウハウを活かし、現地の人材を教育し即戦力化する戦略を取ります。
提供されるサービス
新会社では、以下のサービスを中心に展開されます:
- - Webサイト・アプリケーションの運用
- - ホームページの制作や更新業務
- - ITインフラに関する運用・監視業務
これにより、コストを抑えつつ、品質の高いサービスを提供することが期待されています。
今後の展開
早速、7月からはTACのITアウトソーシング業務を受託することで、サービス提供体制の構築を進めます。また、中国に進出している23,000社の日系企業をターゲットとしつつ、オンラインサービスを活用し新規顧客の獲得を図ります。
会社の基本情報
合弁会社は「空橋克拉伍徳信息技術服務(大連)有限公司」という商号で、遼寧省大連市に位置することとなります。資本金は1,000万円でスカイアーチが70%、TACが30%の出資比率を有しています。
スカイアーチおよびTACの概要
- - スカイアーチは、2001年に設立されたITアウトソーシング企業で、サーバー監視サービスやクラウド運用代行などを手掛けています。
- - TACは1980年から業務を開始し、資格取得支援や実務教育等を中心とした人材育成を行っています。
新たな合弁会社の設立により、スカイアーチとTACの双方が持つ豊富な経験と知識を活かしつつ、日本企業にとって魅力的なアウトソーシングサービスを提供することが期待されています。将来的には、アジアNo.1のITアウトソーシング企業を目指し、さらなる成長が見込まれています。