SEEDS LINK OSAKA・KANSAIの新たな展開
大阪府が運営する研究者の社会実装支援ワンストップ窓口「SEEDS LINK OSAKA・KANSAI」が、新たに4名の専門家をアドバイザーとして迎え入れることを発表しました。このプログラムは、研究者が自身の成果を社会に実装するための支援を提供し、より多様なニーズに応じた体制を整備することを狙いとしています。公式ウェブサイトでは各アドバイザーのプロフィールも公開されており、相談時に専門性を把握しやすい体制が整っています。
SEEDS LINKとは
「SEEDS LINK」は、大阪府が主導する「先端技術等に特化したスタートアップ育成支援事業」として、研究者の技術成果を社会に展開するためのワンストップ型窓口です。この取り組みでは、研究者と専門家との橋渡しを行い、実行可能な支援メニューを提供しています。今回追加されたアドバイザーは、それぞれ異なる専門分野を持ち、成功に導くための重要な役割を果たすことが期待されています。
新たなアドバイザーたち
1. 大川 博志氏(Tech.B Consulting代表)
30年間にわたって食品企業グループで研究開発と新規事業開発を行ってきた大川氏は、バイオテクノロジーやライフサイエンスの分野で広範な経験を有します。独立後は、スタートアップ支援やAIの導入に関するワークショップなどを実施しています。
2. 桑名 隆滋氏(株式会社オフィス・マルベリー代表取締役)
IT企業の営業職からバイオベンチャーの創業に関与するなど、多彩な経験を持つ桑名氏は、農業支援プロジェクトも手掛けており、産業構造の変革に貢献しています。
3. 辰野 博一氏(合同会社タツノ経営デザイン代表社員)
技術系スタートアップへの支援を数多く手掛ける辰野氏は、経営コンサルタントとしての視点から様々な分野の企業の成長を助けています。
4. 木村 佳晶氏(合同会社アグリハート代表社員)
医療介護領域でのコンサルティングを通じて地域社会のヘルスケアに貢献する木村氏は、リハビリ健康ファームの構想を持ち、地域のニーズを高めるよう努めています。
アドバイザーのコメントと未来への展望
各アドバイザーは、独自の視点から技術の価値や実用化の過程についてコメントしています。大川氏は技術の価値を外に出すことの重要性を強調し、桑名氏は日本の丁寧なものづくりの重要性を述べています。辰野氏はパッションとフレキシビリティを持って社会実装を進める必要性を指摘し、木村氏は現場のニーズをキャッチすることの重要性を訴えています。
大学・研究機関との連携
SEEDS LINKは、直接大学や研究室を訪問し、研究者のニーズを聞き出すことを重要視しています。これにより、最適なアドバイザーを紹介し、より具体的な支援を実現します。また、知財戦略、事業化、資金調達など、多様なテーマに対応可能な体制を整えています。大学訪問やオンライン相談も行っており、研究者が気軽に相談できる環境を築いています。
今後の展開
SEEDS LINKでは、医療、バイオ、AIデータサイエンスなどの新たな分野においてもアドバイザーを増やし、研究成果の社会実装を促進します。関西からさらに支援体制を広げ、成功を収める研究者が増えることを目指しています。このようにSEEDS LINKは、未来の社会に役立つ技術の実用化を着実に進めていく方針を持っています。
詳細情報やお問合せは、公式サイトを参照してください。
SEEDS LINK公式サイト