国立科学博物館が誇る企画展「学習マンガのひみつ」開催
2025年10月10日(金)から11月9日(日)、東京・上野にある国立科学博物館で、待望の企画展「学習マンガのひみつ」が開かれます。本イベントは、「学習マンガ」に注目し、幅広い視点からその教育的価値や歴史的展開を掘り下げる初めての試みとして注目されています。
学習マンガとは?
近年、学校教育における情報のダイバーシティが広がる中、学習マンガが再評価されています。特に、義務教育の教科内容を解説した子ども向けの漫画シリーズが書店や学校図書館で脚光を浴びています。この展覧会では、学習マンガが持つ「学ぶ楽しさ」という新たな側面に焦点を当て、さまざまなテーマが織り交ぜられた展示を行います。
存在しなかった「学習マンガ」の全体像
今まで学習マンガを包括的に扱った書籍や展覧会はなかったため、本展はその全体像を浮き彫りにします。特に「理科」「歴史」「伝記」に関する作品が中心に紹介され、学習マンガの歴史とその展開にも光を当てる内容となっています。
展示内容の概要
展覧会は、2つの主要な部に分かれています。第1部では、学習マンガの歴史を時系列で学ぶことができます。
第1部:学習マンガの歴史
1.
戦前と1950年代の始まり:教育が重要視される中、学習マンガは多くの制約を受けましたが、漫画家たちはその有用性を証明しようと奮闘しました。
2.
1970年代以降の拡大:学校教育に対する需要が高まる中、「日本の歴史」に焦点を当てたシリーズが登場しました。これをきっかけに、多くのキッズ向け学習マンガが生まれました。
3.
2000年代の新展開:娯楽の一環として根付いていたマンガが教育現場に浸透し、表現方法の革新や国際的な展開が進んでいます。
4.
現代の学習マンガの進化:教育の多様化に従って、学習マンガに求められるテーマも変化。SDGsや人間関係、金銭教育などの新テーマが加わり、教育の新たな形が模索されています。
第2部:トピック紹介
国立科学博物館の専門家たちが、植物系学習マンガやその変遷について語ります。特に、身近に感じられる植物をテーマにした学習マンガの増加にも注目です。
監修者による視点
展覧会では、学習マンガの専門家たちによる魅力的な解説があります。国立科学博物館の理事である栗原祐司氏や、京都精華大学の伊藤遊氏など、業界の第一線で活躍する監修者が参加しています。彼らは学習マンガの文化的な位置づけや、教育現場での実践的な活用について語ります。
開催情報
- - 会場:国立科学博物館、日本館1階 企画展示室及び中央ホール
- - 開催期間:2025年10月10日(金)~11月9日(日)
- - 開館時間:9時~17時(入館は閉館時刻の30分前まで)
- - 休館日:月曜日、10月14日(火)、11月4日(火)(ただし10月13日と11月3日は開館)
- - 入館料:一般・大学生630円(団体510円)、高校生以下および65歳以上は無料。
この展示は、常設展示入館料のみで観覧可能ですので、多くの人が気軽に訪れることができます。学習マンガの魅力をたっぷりと感じられる、特別な一ヶ月間になることでしょう。ぜひ、足を運んでみてください!