ガラスの祈り展
2024-11-21 15:26:18

阪神・淡路大震災30年を契機に、ガラスの祈りを捧げる展覧会開催

神戸ファッション美術館では、2024年11月23日から2025年1月26日まで特別展「ガラスの祈り-能登島ガラス美術館名品」展が開催されます。この企画展は、阪神・淡路大震災から30周年を迎える神戸市が、同じく震災を経験した石川県能登島ガラス美術館の支援を目的としたものです。

能登島ガラス美術館は、1991年に能登島に開館し、国内外の現代ガラス作家の作品を中心に約500点を収蔵していますが、2024年1月1日に発生した能登半島地震により、展示品が破損したり大きな被害を受けています。美術館は現在休館中ですが、そのコレクションから特に著名な作品を取り上げて、神戸で特別展が開催されることになりました。

本展では、清朝時代のガラス工芸作品36点と、残念ながら被災し修復が行えなくなった1点が展示されます。中でも中国の清朝時代のガラス工芸は、その美しさと豪華さが際立ち、観覧者に強い印象を与えることでしょう。また、同美術館の衣装コレクションと共演することも特筆すべき点です。この展示は、震災による復興の象徴として両地域の作品を融合する新たな試みです。

展示内容は大きく3つの章に分かれています。第1章では清朝の工芸とともにガラスとファッションの関係を探ります。中国の皇帝たちが集めた職人たちによる精巧なガラス工芸からは、歴史と美が伝わってきます。第2章では、現代作家のガラスアートが披露され、国内外で活躍するアーティストたちの斬新な作品が紹介されます。特に、震災から復旧を果たした能登島の作家たちの現在の活動が明らかになります。

第3章では植物をテーマにしたガラス造形に注目します。自然の力強さや美しさが、ガラスという脆い素材の中にどのように表現されるのか、作家たちの創造力を通じて知ることができるでしょう。これらの作品は、震災を乗り越え、前向きなエネルギーをもった表現として、訪れる人々に希望を与えるものとなるはずです。

また、同時開催の特別展「ファッション写真が語るモード-写真とドレスの関係性」も見逃せません。美術館全体を通じて多様な表現を楽しむことができます。観覧料金は特別展「ファッション写真が語るモード」と共通で、一般1,000円、大学生500円、高校生以下は無料と、アクセスしやすい価格設定となっています。

この秋冬、神戸ファッション美術館での特別展をぜひ訪れて、ガラスの美しさとその背後にある人々の思いを感じ取ってみてください。震災からの復興をテーマにしたこの企画展が、通じるものを多くの人に届けられることを願っています。


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会社情報

会社名
神戸ファッション美術館
住所
兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
電話番号
078-858-0050

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