キャセイとDB提携
2024-07-22 15:34:58

キャセイ航空、DBシェンカーとSAFプログラムで業務提携を発表

キャセイ航空とDBシェンカーの提携



最近、キャセイ航空が欧州の大手貨物輸送会社DBシェンカーと提携し、「企業向けSAF(持続可能な航空燃料)プログラム」に新たに参加したことを発表しました。この提携は、キャセイ航空の温室効果ガス排出量削減に向けた重要なステップであり、航空業界全体の脱炭素化を図る取り組みを一層強化します。

DBシェンカーの参加



DBシェンカーは、このプログラムにおいて878トンのSAFの購入を約束し、プログラム内で最大の貢献者となります。これにより、彼らは航空貨物業界からの気候変動対策に対するコミットメントを明示化しました。キャセイの企業向けSAFプログラムは、2022年に設立されて以来、気候変動の重要性を考えた取り組みとして多くの注目を集めています。

SAFの重要性



SAFの利用拡大は、業界の2050年までに炭素排出量をゼロにするという目標を達成するために不可欠です。キャセイは2030年までに全使用燃料の10%をSAFに切り替えることを目指しており、これによって飛行機の排出するCO2を効果的に削減できる見込みです。また、キャセイカーゴの「Fly Greener」プログラムは、高品質なカーボン・オフセットを提供し、環境への負荷を軽減する取り組みと連動しています。

サステナビリティに向けた進展



キャセイ航空は、アジア太平洋地域におけるSAFの開発を促進するために、シンガポール航空との間でサステナビリティ推進に関する覚書を締結しました。これにより、両社は航空業界の脱炭素化に向けた協力関係を強化し、その技術革新を進めていきます。さらに、キャセイカーゴは次世代大型貨物機であるA350Fの受注も完了しており、今後の業務運営においてもサステナブルな選択をしています。

燃料供給と排出削減



DBシェンカーとの提携によるSAFの原料は、廃食用油や動物性油脂に基づいています。航空会社はSAFを使用したフライトによるCO2排出量削減を証明する文書を提供しており、これにより参加企業との協力がより強化されます。SAFは従来のジェット燃料に比べて、ライフサイクルベースで温室効果ガスの排出を80%以上削減できる可能性があります。

準備を整えた企業の期待



キャセイカーゴの取締役トム・オーウェンは、「DBシェンカーを新たなプログラムメンバーとして迎えることができ大変光栄です。航空貨物業界をリードする企業からのこの規模のサポートは、脱炭素化に向けた重要な一歩です」とのコメントを発表しました。DBシェンカーの経営役員トルステン・マインケも、この提携を通じて持続可能な未来に向けた一歩となることを期待しています。

このように、キャセイ航空とDBシェンカーの提携は、航空業界における環境意識の高まりと持続可能性への強いコミットメントを示しています。環境問題への取り組みにさらに注目が集まる中、企業としての責任を果たす姿勢は、他企業にも影響を与えることでしょう。


画像1

会社情報

会社名
Cathay Pacific Airways Limited
住所
33rd Floor, One Pacific Place、88 Queensway,Hong Kong
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。