魅力ある深海の世界を学ぶ!
2024年8月6日、静岡県の駿河湾で「第3回深海基礎講座」が開催されました。このプロジェクトは、一般社団法人海洋文化・研究拠点化推進協議会が主催し、深海の魅力とその生物たちを子どもたちに伝えることを目的としています。今回は、駿河湾の10名のキッズと富山湾から参加した10名のキッズが合流し、共に貴重な体験をしました。
深海魚の聖地・戸田を堪能
当日は、沼津駅を起点に戸田へ向かいました。途中、富山湾の子どもたちとの楽しい交流に加えて、深海にまつわるクイズを通じて興味を引き立ててもらいました。戸田に到着後は、「深海魚ガール」として知られる青山沙織さんと合流し、深海魚の聖地である地域ならではの生物の標本を観察しました。
特に、ラブカやヨコヅナイワシといった珍しい深海魚の姿に、参加者たちは大盛り上がり。目の前で見る様々な生物たちの姿は、子どもたちの好奇心を一層かき立てていました。
新鮮な深海魚料理を体験
お昼時には、網元直営の「お食事処かにや 戸田本店」でランチを楽しみました。新鮮な海の恵みをふんだんに使った料理は絶品で、中でも戸田地区名物の深海魚「アオメエソ」の唐揚げは特に好評でした。会場に広がる楽しい会話の中で、深海の魅力を再認識しました。
駿河湾フェリーでの学び
続いて、駿河湾フェリーに乗り清水港へ向かいました。この船上では、駿河湾に住む生物たちの生態や、駿河湾と富士山を結ぶ独特な形の「ハートクロス」についての映像を見ながら、自然の不思議を学びました。さらに、紙粘土で駿河湾の地形を作ってみるというアクティビティも行われ、楽しく学ぶことができました。
参加した子どもたちの感想
帰路のバスでは、参加者たちがこの日一日に覚えた深海魚の名前をビンゴ形式で発表。迷うことなく25個の名前を記入する姿には、今日の成果が明らかでした。「富山の子と交流できたのがよかった」「深海生物についてもっと知りたい」など、体験を通じて様々な感想が聞かれました。特に「今までのプログラムの中で一番楽しかった」という嬉しい声が多く、今後の活動への期待が高まりました。
海を未来へ引き継ぐ
このイベントは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代の海への意識を育てるものです。地元団体や地域の協力により、さらなる活動への期待が寄せられています。
深海という不思議な世界を通じて、海の重要性を学ぶことができた子どもたちの今後の成長が楽しみです!