テックファームとジャックスのAI連携
ICTソリューション企業であるテックファーム株式会社が、金融業界のジャックス社のAI推進パートナーとして新たな取り組みを開始しました。この連携によって、顧客体験の向上、業務効率化、リスク管理の三本柱でデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進します。
業界の課題を浮き彫りに
デジタルシフトが進む金融業界、特に信販業界では多くの課題が存在します。それはユーザー離脱の増加や業務の複雑化、人手不足、さらに不正申込の巧妙化などです。テックファームはこれらの問題を「利用促進」「業務効率化」「リスク低減」という三つの視点から再定義し、ジャックス社に具体的なAI活用の解決策を提案しました。これまでの実績を評価され、AI推進パートナーとしての関係がスタートしました。
顧客体験の向上に向けた第一歩
具体的な施策として、申込フォームの改善による離脱率の削減に取り組んでいます。この第一弾では、ユーザーが手間を感じる氏名や住所のフリガナ入力の問題を解決するため、テックファームが生成AIを利用した高精度な自動入力機能を開発しました。2025年3月に実装されるこの機能は、入力情報の種類に応じて専用のモデルを適用し、ユーザーにストレスを与えることなくスムーズな体験を提供します。
例えば、住所入力の際には個人情報に配慮しながら、丁目や町名以下の文字列を正確に変換。一般的な地名だけでなく、複雑なビル名まで含めて全角カタカナに変換します。また、法人名の場合は「株式会社」を金融機関向けの略称「カ)」に自動変換するなど、業界のニーズに添った処理を行います。これにより、ユーザーは手動での修正が不要となり、離脱率の削減にも成功しています。
一貫した支援でAI導入を実現
この取り組みでは、課題のヒアリングから技術検証・実装に至るまでをテックファームが一貫して支援。PoC(概念実証)から始まり、実運用での成果を蓄積しながら段階的に展開することで、「使われないシステム化」を回避しています。現在進行中のプロジェクトも注目されており、さらなる顧客体験の向上や業務効率化、リスク検知精度の強化といった方向で進化しています。
ジャックスの見解
ジャックス社は、テックファームの先進技術や高いセキュリティ、運用ノウハウを活用し、信頼関係を基盤に安定したAI導入を行っています。また、AI業務発展のために、基幹システムと外部テクノロジーとの連携を進めるオープン・イノベーションを目指しています。
テックファームの概要
テックファームは、ICT分野におけるプロフェッショナル集団として、デジタル技術を活用した事業変革を躍進させてきました。1998年の設立以来、世界初や日本初のサービス実現に取り組み、数々のプロジェクトで蓄積した経験と知識をもとに、今後も企業のDXを支援していく予定です。
このような革新的な取り組みを通じて、テックファームとジャックス社のコラボレーションは、業界内外で注目されています。さらなる進展が期待されます。