安成工務店の挑戦
2021-10-21 09:27:49
安成工務店が取り組む環境技術でCO2排出量を12.3%削減!
安成工務店の革新技術によるCO2削減
福岡県と山口県を中心に活動している株式会社安成工務店(本社:山口県下関市、代表:安成信次)は、環境に配慮した家づくりに取り組んでいます。特に注目すべきは、同社が自社で構築した住宅のCO2排出量を通常よりも12.3%も削減した点です。この成果は、同社が国土交通省の補助事業のもと、慶應義塾大学の伊香賀俊治教授と協力して実施した研究によるものです。
CO2削減の評価方法
安成工務店が使用したのは「LCCM評価ツール」。このツールは、住宅建設に関わる全過程でのCO2排出量を把握するためのものです。特に生産段階や流通段階を追跡し、住宅建設に伴うイニシャルCO2を正確に算出しました。その結果、外国産木材や一般的な樹脂建材を用いた住宅と比較して、1棟あたり約4.5トンのCO2削減を実現しました。
削減の具体的手法
12.3%という削減率は、以下の要素によるものです:
1. デコスファイバー:リサイクルされた新聞紙を利用した断熱材。
2. 天然乾燥:木材を自然の力で乾燥させる手法。
3. 自然素材仕上げ:無垢材を使用した床や、珪藻土を使用した壁。
これらの手法により、国産材を使った住宅の製造時CO2の削減が実現されました。このような取り組みの結果、安成工務店では毎年約540トンのCO2削減が期待されており、これは約61ヘクタールのスギの森が吸収する量に相当します。
過去の取り組みと背景
安成工務店は、1991年から環境共生の住宅を手掛けてきました。特に1996年からは再生可能な素材を積極的に利用し、自然素材の良さを積極的に取り入れてきました。LCCM住宅の普及が進んでいない中、同社は自社の住宅のイニシャルCO2を算出し、他の住宅会社に先駆けて成果を上げてきたのです。
未来に向けた展望
今回の12.3%の削減はLCCM住宅の計算のスタートラインに過ぎません。安成工務店は今後、住宅のライフサイクル全体にわたるCO2計算を進め、さらなる削減を目指す方針です。どの仕様や設備を改善するかが明確になることで、次のステップへと進むことができます。また、同社はこの成果を発信し、全国の他の工務店にLCCM住宅の建築を促進することも考えています。
今後の取り組みとお客様へのメッセージ
「安成工務店は、環境に優しい住宅を提供することで、未来に向けての責任を果たしていきたい」と株式会社安成工務店の代表は語ります。このように、地域の工務店として先進的な取り組みを行なう安成工務店は、これからも持続可能な企業活動を推進していく方針です。
伊香賀俊治教授の役割
慶應義塾大学の伊香賀俊治教授は、建築と都市の持続可能性を研究し、さまざまな政策に関与しています。同教授の指導を受けることで、安成工務店は新たな技術と知見を獲得し、今後の環境への貢献を続けていくでしょう。
安成工務店の挑戦は、より良い地球環境を目指す一環として多くの人々に影響を与えることでしょう。これからもその活動には目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 安成工務店
- 住所
- 山口県下関市綾羅木新町3-7-1
- 電話番号
-
083-252-2419