ACTIAが日本市場で「Basic One」を発表
フランスに本社を置く世界的な電子機器メーカー、ACTIA Automotiveの日本法人であるACTIA Japan株式会社は、2024年10月から義務化されるOBD車検に対応した新しいスキャンツール「Basic One」を発表しました。この新製品は、これからの車検制度の変化に対応するために開発され、車両の電子制御装置を検査する際の利便性を大幅に向上させるものです。
OBD車検の重要性と「Basic One」の役割
新しいOBD車検制度では、運転支援システムや排気ガスに関わる電子制御装置が正常に動作しているかを確認することが求められます。従来の方法では目視による確認が一般的でしたが、複数のセンサーやコントローラが搭載されている現在の車両では、その効率的な検査ができなくなっています。これに伴い、OBD(On Board Diagnostics)を用いた車検が義務付けられ、ACTIAの「Basic One」は、こうした検査に欠かせないツールとして位置づけられています。
特徴と仕様
「Basic One」は、型式認定を取得したOBD車検用スキャンツールであり、様々な接続方法が用意されています。Wifi機能付きのモデルは希望小売価格が72,000円(税別)、Wifi機能無しのモデルは50,000円(税別)で提供されます。どちらのモデルにも3メートルのUSBケーブルが付属し、パソコンとの接続が容易です。
スキャンツールとしては、ACTIAが持つ長年の診断機技術を駆使しており、高精度な車両情報の取得が可能です。OBD車検時には、自動車技術総合機構のサーバーや専用アプリと連携させることで、スムーズな情報の受け取りと点検が行えます。
ACTIAの信頼性
ACTIAグループは、1986年に設立以来、自動車分野における電子システムの設計・製造を専門としてきました。彼らは自動車アフターマーケットの主要な機器サプライヤーでもあり、コネクテッドで持続可能なモビリティの実現に向けた挑戦を続けています。特に、数多くの国際的自動車メーカーとの提携を通じて、信頼性の高い車両通信インターフェース(VCI)を提供し、世界中の市場で幅広い実績を誇ります。
市場投入と販売情報
「Basic One」は2024年10月のOBD車検開始に合わせて供給されます。顧客は既に型式認定された製品を、より便利な環境で使用することが可能です。なお、本製品は日本のOBD車検専用で、他の用途には使用できないことに注意が必要です。
販売は、ACTIAの公式販売サイトやAmazonで行われており、各製品の詳細情報はそこでも確認できます。最新の技術を駆使した「Basic One」は、これからの車検制度に欠かせないアイテムとなるでしょう。
会社情報
ACTIA Japan株式会社の所在地は東京都渋谷区桜丘町26-1セルリアンタワー15階です。公式ウェブサイトやオンラインショップも展開しており、より多くの情報が提供されています。
この新製品の導入により、OBD車検における作業の効率化と精度向上が期待されています。