新潟の農業に新風を吹き込む「新大コシヒカリ」と新型粒剤装置
新潟県燕市にて、新潟大学が開発した温暖化対策用の水稲新品種「新大コシヒカリ」を活用した実証実験が進行中です。株式会社マゼックスが新型粒剤装置「VG-A」を用い、農業用ドローン「飛助15」と連携する形で、この実証実験に参加しています。これは、新潟大学、燕市、地元農業法人、販売代理店などが一体となって推進しているプロジェクトです。
背景:コシヒカリの市場を守る
日本の代表的な米品種「コシヒカリ」は、近年の温暖化の影響により高温障害が頻発し、生産者にとって大きな課題となっています。そこで新潟大学は、高温耐性を持ち、味も優れた「新大コシヒカリ」の開発に成功しました。この新品種は、厳しい気候条件でも安定して収穫が見込めるため、農家の新たな選択肢として注目されています。詳しい情報は
こちらからも確認できます。
直播の利点とドローンの活用
近年、直播(ちょくはん)技術が注目を集めています。この手法では、苗づくりや田植えといった伝統的な工程を省略し、水田に直接種子を播くことができます。これにより、作業の省力化や労力の分散が実現でき、気候変動や人手不足問題への対応が可能になります。マゼックスは、この流れを受け、新型粒剤装置「VG-A」を開発し、これを実証実験で使用しています。
実証実験の内容と成果
実証実験は2025年5月20日に実施され、以下の内容で行われました。使用機材は、農業用ドローン「飛助15」と新型粒剤装置「VG-A」を組み合わせたものです。地元の農業法人と販売代理店の協力も得て、播種の段階では以下の成果が得られました。
- - 種子コーティングの損傷を最小限に抑える安定した散布が達成されました。
- - 散布時の吐出は均一で、作業効率が向上しました。
- - 今後の育成と収穫フェーズに向けて、技術的な検証の基盤が整えられました。
将来に向けた展望
この実証実験は、新潟大学による品種開発と地域の協力によって進められており、次世代のスマート稲作モデルの一環と位置付けられています。今後は、秋の収穫に向けた生育状況の継続的な確認が行われ、実用性と再現性の高い農業モデルの確立が目指されています。マゼックスは、地域とともに持続可能な農業の実現に向けて、技術提供を通じて価値のある解決策を提供していくつもりです。
企業情報
- - 会社名:株式会社マゼックス
- - 代表者:代表取締役社長 吉野 弘晃
- - 所在地:〒578-0905 大阪府東大阪市川田4丁目3番16号
- - Webサイト:マゼックス公式サイト
この新しい取り組みが新潟の農業を守り、さらに発展させることを期待したいです。