日本初のトラディショナル型サーチファンド、M-Capitalが始動
日本で第2号となるトラディショナル型サーチファンド、M-Capital合同会社が設立され、地域経済の発展に寄与することを目指しています。このモデルは、経営者候補が投資家から資金を集め、企業を承継するという仕組みで、これまでに400人以上の若者が世界各国で成功を収めています。
トラディショナル型サーチファンドとは
トラディショナル型サーチファンドは、経営者志望の若者(サーチャー)が投資家から資金を募り、自らが承継する企業を探し出す形態です。そのための資金調達のために、約10から20名の投資家からの支援を受ける必要があります。事業の継続性や企業価値の向上を目的としており、スタンフォード大学で1984年に考案されたモデルです。このような資金集めは、特にビジネススクールの卒業生たちに多く見られ、今も多くの企業がこのモデルを通じて成長しています。
M-Capital合同会社の特徴
M-Capitalは、世界各国から集まった経営者や投資家などのチームによって運営されています。具体的には、6カ国から18名以上のプロフェッショナルたちが参画しており、彼らの知見を活かしながら、中小企業をスケールアップさせる支援を行っています。このファンドでは、急成長を狙うのではなく、オーナーの意志を受け継ぐ長期的な視点が重要視されています。ですので、事業の未来を見据えた経営を行うことが求められます。
どのような企業を求めているか
M-Capitalが目指しているのは、後継者がいない中小企業です。また、競争優位性がある成長産業に位置し、安定した顧客基盤を持つ企業が望まれます。EBITDA(利息・税金・減価償却前利益)が1億から3億円程度であることが理想ですが、全ての条件を満たす企業は少ないため、まずはお話を伺う形から始めています。
投資家からの期待の声
代表取締役の志村光哉氏は、多くの経営者と共にこのファンドの成長を夢見ています。彼に対して、株式会社Japan Search Fund Acceleratorの嶋津紀子氏や、日本プライベートエクイティ株式会社の法田真一氏は非常に高い期待を寄せています。嶋津氏は、サーチファンドが日本でどのように進展していくかを見守りたいと語り、法田氏は日本に求められている“真の経営者”の姿を信じ、志村氏を強く支援する姿勢を示しています。
会社情報
このように、M-Capitalは新たなサーチファンドのモデルとして、日本の地域経済の活性化を図り、企業の未来を担う人材を育成していく狙いを持っています。