近鉄エクスプレス、欧州でIATA-CEIVファーマ認証を取得し、医薬品物流を強化

近鉄エクスプレスが医薬品輸送で新たな認証を取得

株式会社近鉄エクスプレス（本社：東京都港区）が、商業活動を展開している欧州の3つの拠点で、医薬品輸送品質基準であるIATA-CEIVファーマ認証を取得しました。この認証を得たのは、ドイツのフランクフルト、オランダのアムステルダム、そしてベルギーのブリュッセルに位置する3つの空港です。

IATA-CEIVファーマ認証とは？

IATA-CEIVファーマ認証とは、医薬品輸送の国際基準に基づき、品質、安全性、法令遵守が第三者機関により評価される認証です。医薬品を取り扱う物流会社にとって、厳格な温度管理や各国の法規制に適合することは欠かせません。この認証を取得することで、近鉄エクスプレスはライフサイエンスやヘルスケア分野の顧客に対して、より安全かつ効率的なサービスを提供できる体制を整えました。

欧州物流拠点の強化

特にKintetsu World Express (Benelux) B.V.（KWEベネルクス）は、欧州における医薬品物流の中心拠点としての地位を確立しています。この拠点では、医薬品に必要な温度管理を実施する専用倉庫を運営し、定温（15-25℃）、冷蔵（2-8℃）、冷凍（-20℃）の各温度帯に沿ったきめ細やかな管理体制が整っています。また、専任のチームが規制遵守を徹底していることから、高品質な物流サービスの提供が実現しています。

グローバル展開と今後の計画

近鉄エクスプレスグループは、これまでに日本国内の成田でもCEIVファーマ認証を取得しており、さらに欧州における他の拠点での認証取得も進めているところです。また、世界10カ国において12の拠点でGDP（Good Distribution Practice）認証を取得しており、国ごとの規制や基準に対応しつつ、グローバルなライフサイエンス・ヘルスケア物流サービスの提供を実現しています。

今後、KWEグループはヘルスケア産業への取り組みを一層強化し、高度化・多様化する医薬品物流ニーズに応じたサービスをグローバルに展開する計画です。このようにして、対象地域の拡大を加速させ、さらなる成長を目指して尽力してまいります。