超高齢化社会における新たな支援の形
日本は現在、超高齢化社会に突入し、地域においても高齢者が安心して暮らせる環境の確保が求められています。この課題に対応するため、兵庫ヤクルト販売株式会社、MIKAWAYA21株式会社、株式会社CNCの3社は共同で「地域お役立ちプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトの目的は、超高齢化が進行する中で、民間企業が協力して地域の課題を解決する新たな社会モデルを形成することです。
プロジェクトの概要
「地域お役立ちプロジェクト」は、地域に眠る資源や人々の力を再連結することにより、課題を解決する「多業種連携モデル」として位置づけられています。各社はそれぞれ自分たちの強みを活かし、その役割を果たすことで、地域住民にとって有意義な環境作りを目指します。
各社の強みと役割
ヤクルトレディ約500名が地域の家庭を定期訪問し、商品の配送だけでなく、地域住民との対話を通じて「まごころサポート」や「コミュニティナース」との連携を行います。これにより、地域課題の「声」を拾い上げ、具体的な支援へとつなげます。
「すべてのシニアに良き隣人を」をテーマに、全国240社で「まごころサポート」を展開。日々の生活に密接したシニア向けの支援サービスを提供し、地域のニーズに応じたサポートをスピーディーに行う役割を果たします。
コミュニティナースの普及を進めるCNCは、地域の誰もが自身の役割を果たせる仕組みを創り出し、ヤクルトレディや「まごころサポート」の活動に新たな視点を加えます。
期待される効果
このプロジェクトにより、ヤクルトレディは定期的に住民の家庭を訪れ、地域を見守る役割も担います。毎年、敬老の日には75歳以上の一人暮らしの方に花を贈るなど、日常からシニアの方々とのつながりを大切にしています。特に高齢者の孤独や生活の変化に寄り添った支援を提供することで、日常生活の小さな悩みが解消される環境が整います。
MIKAWAYA21の「まごころサポート」との連携により、ヤクルトレディの訪問時に耳にする「電球を変えたい」、「庭の手入れができない」といった声に即応し、必要なサービスを届けることが可能です。これにより、シニアの方々が安心して暮らせる地域づくりが加速します。
代表者のコメント
各社の代表者は、プロジェクトを通じて地域が抱える課題を共に解決していくことの重要性を強調しています。兵庫ヤクルトの阿部社長は「地域の健康と笑顔を届けるために、より一層の寄り添いが求められる」と語り、MIKAWAYA21の青木CEOも「地域密着企業がその解決の担い手となるべき」と意気込みを示しています。CNCの矢田社長は「企業連携による地域の創造力向上」という挑戦に期待を寄せています。
今後の展望
「地域お役立ちプロジェクト」は、兵庫ヤクルトが拠点を置く神戸市西区からスタートし、兵庫全域に拡大する予定です。9月1日のプロジェクト始動を皮切りに、オンラインでの鼎談も計画されており、プロジェクトの意義や各社のビジョンについて語り合う機会も設けられています。この取り組みが全国に広がり、高齢化社会における新しい形の地域支援が実現されることが期待されます。
各社の情報
- 所在地:神戸市西区玉津町高津橋 137-1
- 代表者:社長 阿部恭大
- 事業内容:乳製品、清涼飲料、食品の販売
- URL:
兵庫ヤクルト
- 所在地:東京都荒川区西尾久 3-20-4
- 代表者:CEO 青木慶哉、CCO 家入一真
- 事業内容:シニア向け生活支援サービスのフランチャイズ本部
- URL:
MIKAWAYA21
- 所在地:島根県雲南市木次町木次 29
- 代表者:社長 矢田明子
- 事業内容:コミュニティナース育成とその実装
- URL:
CNC