国立国際美術館 特別展「コレクション2Undo, Redo」が開催
2025年2月15日(土)から6月1日(日)まで、国立国際美術館にて「コレクション2Undo, Redo」が開催されます。本展では、既に収蔵されたルイーズ・ブルジョワ、レオノール・アントゥネスに加え、2024年度に新たに収蔵されるルース・アサワの作品を国内初公開。これらの作品を通じて、素材や構造、歴史といった要素を掘り下げ、それらを再構成するアーティストたちの独自の手法について焦点を当てます。
展示の背景
展覧会のタイトルは、ルイーズ・ブルジョワが2000年に発表した作品「I Do, I Undo, I Redo」に由来しています。この作品が持つテーマは、制作行為そのものの重要性を考察するきっかけを提供します。また、手塚愛子が遊ぶようにアートを生み出す様子も注目されており、彼女の作品も主要な展示の一つとなります。
参加作家と作品
出展作家としては、ルイーズ・ブルジョワ、レオノール・アントゥネス、ルース・アサワのほかにも、工藤哲巳や安齊重男、草間彌生、横尾忠則など、多岐にわたるアーティストが参加します。特に、ルース・アサワのワイヤー彫刻は新たに収蔵された大作となり、国内の美術館では初めての収蔵となります。アサワの作品を通じて、彼女の独特な芸術性を実感することができるでしょう。
新収蔵作品の紹介
本展で初公開されるルース・アサワのワイヤー彫刻《無題(S.317)》は、1965年頃制作され、開いた五芒星を模した形が印象的です。近年、アサワのアートは国際的に再評価されており、彼女の作品が国公立美術館に収蔵されることは大きな意味を持ちます。その他にも、ソピアップ・ピッチの《夜想曲no.1》や、手塚愛子の2点の代表作、竹村京の刺繍を施した大型作品など、多彩な新収蔵作品が紹介されます。
近年の収蔵作品
さらに、本展では2024年度及び2023年度の収蔵作品も多数展示され、現代アートにおける素材や制作行為に焦点を当て、アートの新たな可能性を探求します。特に、糸や布などの身近な素材の使い方や、編み縫うという制作行為をラディカルな創造行為として再評価します。
展覧会の開催概要と関連イベント
開催期間中、ギャラリー・トークなどの関連イベントも計画されており、詳細は美術館の公式ウェブサイトで随時発表される予定です。観覧料は一般430円、大学生130円と幅広く、18歳未満は無料です。また、特別展「ノー・バウンダリーズ」との共通券の販売も行われます。
訪問の際は、月曜日を除く毎日開館し、金曜と土曜には20:00まで延長されます。この機会に、現代アートの新たな視点と出会うことができる展覧会への訪問をお勧めします。
展覧会の詳細はここをクリック、交通アクセスはこちらからご確認ください。