CES2025での「MiRZA」の展示
2025年1月、米国ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大のテクノロジー見本市「CES2025」において、株式会社NTT QONOQ(以下、コノキュー)が開発したXRグラス「MiRZA(ミルザ)」が展示されることが発表されました。昨年10月に発売されたこの製品は、エンターテインメントやビジネスの場での利用を想定した多様な活用事例を含んでいます。
今回の展示内容
「CES2025」では、MiRZAを活用した5つの事例が紹介されます。これらは、エンタメだけでなくビジネスにおける実用性も重視されており、技術がどのように私たちの生活を変えるのかを直感的に理解する良い機会となるでしょう。特に、コノキューが開発した「NTT XR Real Support」や「Tacitly ARミュージックビデオ」など、注目の体験が楽しめます。
MiRZAの特徴
MiRZAは、約125gという軽量で、メガネに似たデザインを特徴としています。また、無線接続可能なスマートフォンを介して、手軽にコンテンツを操作できるのが大きな魅力です。これにより、特にビジネスシーンでの活用が期待されており、遠隔作業支援においてもその力を発揮しています。
主な活用事例
1.
NTT XR Real Support
MR技術を活用し、遠隔地からの作業支援を実現します。技術継承や安全確保を目指し、近くにいるような感覚での作業支援が可能です。
2.
Tacitly ARミュージックビデオ
バーチャルアーティスト「Tacitly」がライブパフォーマンスを行います。参加者はMiRZAを通じて、まるで目の前で歌っているようなリアルな体験が楽しめます。
3.
XRAI Glass
文字起こしと通訳アプリで、140以上の言語に対応。リアルタイムで翻訳結果を見ることができ、国際的なコミュニケーションを容易にします。
4.
AR ROOM
コンテンツを空間に配置して持ち運ぶことのできるサービス。ガイドツアーやマニュアル確認など、多用途での利用が可能です。
5.
AR Painting
MiRZAを装着すると、周囲がキャンバスに早変わり。指先だけで立体的な絵を描くことができます。
さらに、ボリュメトリックビデオも展示され、現実世界に3D映像が重なって見える新しい映像体験を提供します。これにより観客は、「MiRZA」を通じて、仮想と現実が交錯する新たな視点を得ることができるのです。
FEEL TECHの紹介
同時に、NTTドコモが取り組む「FEEL TECH」も展示されます。これは、人間の感覚をネットワークで拡張し、他者の動作や感覚をシェアする技術です。触覚の共有など新しい体験を通じて、技術の可能性を広げていきます。
「CES2025」とは
「CES」とは、毎年ラスベガスで開催されるテクノロジーイベントで、数千社もの企業が集まります。この中で「JAPAN TECH」は、日本の最先端の技術を紹介するパビリオンであり、コノキューはその一翼を担っています。
まとめ
2025年1月7日から10日まで、ラスベガスのユーリカパークにて「MiRZA」の実際の操作や体験ができる機会が提供されます。テクノロジーの最前線を体感できるこのイベントを見逃さないでください。新しい技術が私たちの生活にどのような影響を与えるのか、その一端を感じる貴重な機会となるでしょう。