小糸製作所が「CES 2025」で新技術を披露
株式会社小糸製作所は、2025年1月7日から10日にかけて米国ラスベガスで開催される「CES 2025」に出展します。地元セクションのノース・アメリカン・ライティング・インクとの共同出展となり、これは2018年以来、7回目の挑戦となります。同社は、2025年4月で設立110周年を迎えるにあたり、「安全を光に託して」というメッセージのもと、交通社会での安全と安心を高めるための製品開発を進めています。
小糸製作所の取り組み
小糸製作所は、「KOITO VISION~人と地球の未来を照らす~」をテーマに、持続可能な成長を目指し、次世代モビリティに関する課題を解決するための技術開発に力を入れています。「CES 2025」では、同社の「ライティング」と「センシング」技術が体験できるブースを設け、特に自動運転や先進運転支援システム(ADAS)に関連する技術を中心に紹介します。
1. ライティング技術
小糸製作所のライティング技術、特に「ADB」(Adaptive Driving Beam)は、ドライバーへの夜間視界を改善する重要な技術です。米国でも2022年に法制化されたADBは、夜間走行時の安全性を向上させるために設計されており、同社は日本や欧州での経験を基に、米国での市場投入を見据えた開発を進めています。新しい「高精細ADB」では、照射範囲を16,000個に分割し、周囲の交通参加者とのコミュニケーションを視覚的に行う路面描画機能を備えています。この機能は、夜間運転時に歩行者や標識に対しても最適な配光を提供することが期待されています。
2. センシング技術
次に、センシング技術においては、LiDAR(ライダー)に注目が集まっています。これは、今後のADASや自動運転技術で不可欠なセンサーです。小糸製作所は、光学技術を駆使してセプトン社との協業による新たなLiDAR製品群を展示予定です。短距離用の「Nova」、中距離用の「Vista-X90」、そして長距離用の「Ultra」といった複数の製品ラインがあり、それぞれ異なるニーズに応じた距離測定や物体検出が可能です。特に「Ultra」は薄型デザインで且つ高解像度の検知能力が特徴で、車両に搭載したものでその性能をライブデモンストレーションします。
3. オープンイノベーションの推進
小糸製作所は、新しい技術との連携を深めるためにオープンイノベーションにも力を入れています。センサ技術やAI技術、スマートシティの領域において、国内外の多様なパートナーと協力し、新規事業の創出を目指しています。これらの取り組みは、日本とシリコンバレー、イスラエルの3つの拠点で行われており、特に米国のセプトン社との協業事例が展示される予定です。
開催概要
「CES 2025」は、以下の詳細で開催されます。文章が長くなりますが、ぜひこの革新の舞台を訪れてください。
- - 会期:2025年1月7日(火)~10日(金)
- - 会場:ラスベガスコンベンションセンター
3150 Paradise Rd, Las Vegas, NV 89109
小糸製作所のブースはWest Hallの#6522です。未来の交通をを支える技術に触れてみる貴重な機会をお見逃しなく。