名寄市とステラーグリーン、カーボンニュートラル実現に向けた新たな連携を締結

名寄市とステラーグリーンの連携協定

北海道名寄市と株式会社ステラーグリーンは、2025年7月4日に「カーボンニュートラルの実現に向けた連携協定」を締結した。この協定は、地域の森林資源の可視化と価値化を通じてカーボンニュートラルの実現を目指し、新たな環境価値の創出に向けた取り組みを進めるものである。

連携協定の目的と内容

この連携協定により、名寄市とステラーグリーンは以下の活動に取り組んでいく。
1. 脱炭素社会の実現に向けた施策の実施
2. 森林カーボンクレジットの生成に関する実証事業
3. 持続可能な一次産業の促進
4. 地域資源を生かした事業の展開
5. その他、地域活性化に関する活動

名寄市は、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、同市の62%が森林に覆われていることを活用して、今後の取り組みを強化していく。これらの施策は、環境問題への取り組みを強化するための重要な一歩となる。

名寄市の取り組み

名寄市は豊かな自然環境に恵まれ、公共施設での温室効果ガス削減に向けた計画を策定。また、再生可能エネルギーの導入に向けた具体的な施策も取り入れており、地域の農業と自然環境を共存させる環境づくりを進めている。特に、森の持つ多面的機能が温室効果ガス削減に大いに寄与することが期待されている。

名寄市市長の加藤剛士氏は、「当市の森林から新たな価値が創出されることを非常に嬉しく思います。今後も持続可能な地域社会の実現を目指し、連携して取り組んでいくことを楽しみにしています」と述べた。

ステラーグリーンの役割

ステラーグリーンは、「自然の価値に、輝く道を。」を理念に、生物多様性の保全を重視しつつ、地域の自然資源を価値あるものに変えることを目指す企業である。同社は、森林カーボンクレジットの生成から販売までの全プロセスにおいてサポートを提供しており、専門的なデータ収集や申請作業も行う。

代表取締役社長の中村彰徳氏は「名寄市のゼロカーボンシティ宣言を具体化するための取り組みを加速させるために、この連携協定を締結しました。自然を資産として守り続けることが、地域の持続可能な発展に寄与するよう努力していきます」と意気込みを語った。

名寄市とステラーグリーンの未来の展望

この連携協定は、名寄市の豊かな自然資本を最大限に生かして、カーボンニュートラルの実現に向けた新たな一歩を踏み出すものとなる。森林を利用した持続可能な事業の展開は、地域の環境価値の向上やさらなる地域活性化に寄与することが期待されている。

名寄市とステラーグリーンの連携が、他の地域にも良い影響を与え、よりクリーンで持続可能な社会の実現に繋がることが期待される。今後の進展に注目が集まる。