ウポポイの新しい試み:アイヌ文化書籍パッケージの貸出
北海道白老町に位置するウポポイ(民族共生象徴空間)は、アイヌ文化の理解を深めるために、全国の高等学校と高等専門学校を対象にアイヌ文化関連書籍の貸出サービス、「UPOPOY LIBRARY」を提供します。北海道外の学校がアイヌ文化に触れる貴重な機会として、この取り組みは注目を集めています。
貸出サービスの概要
このサービスは、アイヌ民族に関する書籍50冊を一つのパッケージとして貸し出すもので、利用期間は半年間。対象となるのは、北海道を除く全都府県の高校及び高等専門学校です。貸出希望者は、2026年1月26日から2月20日までに申請を行う必要があります。選定された学校は、春または秋の学期のいずれかを選ぶことができます。利用は無料で、送料はウポポイが負担します。
このプログラムに参加することで、学校は日常生活の中でアイヌ文化に触れる機会を持つことができます。また、教育旅行でウポポイを訪問する際、事前・事後の学習にこのライブラリを活用することで、訪問の目的をより深めることができるのです。
実施済みの実績
過去には12都府県の35校にこのプログラムが実施されました。埼玉、東京、神奈川などの関東地方をはじめ、京都、大阪、岡山、広島、そして香川や愛媛、九州の大分県など多岐にわたる学校が恩恵を受けており、アイヌ文化に対する理解は広がりを見せています。これにより、学校の図書館で簡単にアイヌ文化に関する情報を得ることができ、生徒たちの興味を引き出す手助けとなっています。
教育の場でのアイヌ文化体験
さらに、UPOPOY LIBRARYの利用校限定で、アイヌ文化を体験できるイベントも企画されています。このイベントでは、学校内部でムックリ(口琴)などの伝統的なアイヌの楽器を体験するなど、実際の文化を楽しむ機会が提供されます。イベントの詳細は、学校とウポポイの間で調整され、実施希望日の3ヶ月前までに申し込む必要があります。
ウポポイについての理解を深める
ウポポイは、2020年に北海道で開館したアイヌ文化の復興・創造の拠点です。国立アイヌ民族博物館、地域の文化や歴史を学ぶためのフィールドミュージアム「国立民族共生公園」を含む施設で、訪問者はアイヌ文化を多角的に体験することが可能です。豊かな自然の中で体感するアイヌ文化は、まさに新たな学びの場を提供します。
公式ウェブサイトやSNSでは、最新情報が発信されていますので、興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
申込方法
ウポポイの書籍貸出サービスに興味のある学校は、所定の申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、指定のメールアドレスに送信してください。応募は先着順で、定員に達し次第締切となりますので、早めの行動をお勧めします。
ウェブサイト: UPOPOY公式サイト
問い合わせ先: 公益財団法人アイヌ民族文化財団 ウポポイライブラリ担当(メール: upopoylibrary〔at〕ff-ainu.or.jp)
結語
アイヌ文化の理解を深めるための新たな一歩として、ウポポイの施策は日本中の教育現場に良い影響を与えることが期待されています。多くの学校がこの機会を利用し、次世代を担う若者にアイヌ文化の重要性を伝えていくことが求められます。