板橋区で開催されるボローニャ国際絵本原画展の魅力とは

2025年版ボローニャ国際絵本原画展が板橋区にて開催

東京都板橋区の板橋区立美術館では、2025年6月27日から8月11日までの期間、「ボローニャ国際絵本原画展」が開催されます。この展覧会は、世界中から集まった絵本の原画作品が一堂に会する貴重な機会です。歴史あるボローニャ国際絵本原画展は、児童書にまつわるイラストレーションの才能を引き出す場として知られており、今年で第59回目を迎えます。

絵本の祭典、ボローニャ国際絵本原画展の概要

この展覧会では、過去最多の4374人からの応募の中から選ばれた入選作品が展示されます。日本を含む29の国と地域から77名（76組）が入選し、その作品を通じて様々なテーマや技法に触れることが可能です。特に、2024年ボローニャSM出版賞を受賞したブラジルの若手イラストレーター、エンリケ・コゼール・モレイラの新作絵本や、国際アンデルセン賞・画家賞を受賞したシドニー・スミスの作品も特別展示される予定です。

様々なプログラムが用意される展覧会

会期中は、絵本にまつわる講演会やワークショップ、連続講座など、多彩なプログラムが実施されます。入選者や審査員を招いた講演会では、その背景や作品への思いを直接聞く貴重な機会が提供されます。また、絵本づくりを体験できるワークショップも充実しており、専門家の指導のもと、オリジナルの絵本を作成するといった活動も行われます。

板橋区とイタリアの歴史的な関係

板橋区は1981年よりボローニャ市との交流を深めており、この展覧会を通じて「絵本のまち板橋」としてのブランドを展開しています。区の中央図書館には多くの海外絵本が所蔵されており、印刷や製本に関する産業も整っています。これらの要素が融合することで、地域の独自性が強化され、絵本文化のさらなる発展が期待されています。