東京メトロ丸ノ内線における通信速度調査
2025年12月8日、株式会社ALL CONNECTが実施した東京メトロ丸ノ内線の通信速度調査の結果が発表されました。本調査は、同社が運営する通信メディア「オールコネクトマガジン」に掲載され、特に通信環境がどのように通信速度に影響するかが検証されました。対象となったのは、丸ノ内線の主要9駅で、楽天モバイルとUQmobileの格安SIMの速度を計測しました。
調査概要
- - 対象路線・駅数: 東京メトロ丸ノ内線、9駅
- - 計測日時: 2025年12月8日、9:00 - 10:30
- - 対象プラン: UQmobile(くりこしプランS)、楽天モバイル(Rakuten 最強プラン)
- - 測定方法: スマートフォンを使い、Speedtest by Ooklaにて上下速度・Pingを計測
- - 使用端末: UQmobileはGoogle Pixel 7、楽天モバイルはiPhone 15を使用
結果概要
調査の結果、広範囲での速度差が明らかになりました。特に、同じキャリアの中でも最大856倍の下り速度差が発生し、通信速度は駅環境に大きく依存することが確認されました。以下は調査で得られた主なポイントです。
- - 下り速度の差: 楽天モバイルでは後楽園駅で411Mbps、銀座駅で0.48Mbpsを記録。一方、UQmobileは御茶ノ水駅で294Mbps、最も低速が新宿駅で52.1Mbpsであった。
- - 駅環境の影響: 高架駅の後楽園駅と御茶ノ水駅は電波の良好さから高速な通信を提供する一方、銀座駅のような深い地下に位置し、複雑な構造を持つ駅では通信が不安定となる傾向が強いことが分かりました。
駅別速度データ
- 後楽園駅: 411Mbps (最速)
- 銀座駅: 0.48Mbps (最低速)
- 御茶ノ水駅: 294Mbps (最速)
- 新宿駅: 52.1Mbps (最低速)
このように、地下鉄の通信速度がSIMの性能よりも駅環境に大きく影響されることが、データを通じて明らかとなりました。特に高架駅の特徴が高速通信に寄与していることがわかります。
具体的な要因
調査では、通信速度の違いを生じさせる主な要因として以下が挙げられました。
- - 駅の深度と構造: 高架駅や浅い地下駅は電波が届きやすいため速度が上がる。一方、深い地下で複雑な構造の駅は通話が不安定。
- - 混雑度: 駅利用者が多いと帯域が圧迫され、速度が低下する傾向がある。
- - 基地局の設置状況: スマートフォンの通信速度はホーム近くに基地局があればより安定する。
例えば、後楽園駅は東京ドームシティに直結しているため、基地局の整備が行き届いており、411Mbpsという高速度を実現しています。対して、銀座駅では混雑度が高く、電波阻害要因も多く存在するため、スピードが0.48Mbpsまで低下してしまいます。
今後の展望
今回の結果を受けて、UQmobileは全駅で安定した速度を維持している反面、楽天モバイルは駅ごとに速度差が大きく見られました。特に銀座駅での速度低下は日常利用に影響を与える可能性があるため、改善が望まれます。将来的には早期に700MHz帯の運用が始まることにより、地下深部での通信速度が改善されることが期待されています。
まとめ
今回の調査は、東京メトロ丸ノ内線の通信品質がいかに駅環境によって決定されるかを示しており、特に利用者が普段通勤で利用する駅の電波状況の確認が重要であることを教えてくれます。通勤時のストレスを減らすためにも、環境に応じたSIM選びを行うことが必要です。