邑南町で実証実験
2020-03-31 14:01:05
島根県邑南町にて地域交通の新たな実証実験が始動!
島根県邑南町における自家用有償旅客運送の実証実験
島根県邑南町では、自家用有償旅客運送サービス「はすみデマンド」において、当社のシステムを利用した実証実験が開始されました。この取り組みは、地域交通の利便性を高めることを目的としており、特に「地方版MaaS」の実現に向けた重要なステップとなります。この実証実験には、JR西日本、邑南町、はすみ振興会、そして当社が連携して行っています。
導入の背景
このプロジェクトは2019年秋にJR西日本と邑南町が持つ議論から始まりました。地方公共交通を改善するために、参加者各位が意見を交換し、「受付可能時間の延長」や「非会員者の利用受入」といったユーザー側のニーズや、「受付・管理等の運用拠点の統合」や「乗務日報作成の業務負荷軽減」といった運行事業者側の課題が明らかになりました。加えて、今後の期待としては「見守りサービス」や「地域医療/福祉サービスとの連携」が挙げられました。
それを基に、当社は「地域交通アライアンス」の一環として、これらのニーズに応えるためのシステム開発を進めてきました。特に注力したのは、乗務日報作成の効率化です。新たに開発した機能により、運転記録を容易に出力できるようになり、業務の負担を軽減します。
サービス構成
実証実験のサービス構成は、現地担当者が予約受付を行い、配車管理システムを活用します。事前に登録された運転者にはタブレットが配布され、各自が運用します。
利用者と現地担当者間のコミュニケーションは電話が主体ですが、担当者と運転者間は、システムを通じてリアルタイムで連携します。これにより、当日の車両運行を迅速かつ直観的に管理できるようになります。また、運行実績や移動記録もデータとして蓄積され、後日CSVファイルとして出力可能となり、より複雑な作業を効率化します。
今後の展望
2020年4月1日からスタートする実験運行では、特別にカスタマイズされた配車システムの効果を評価し、検証を進める予定です。その中で明らかになった課題に対しても順次取り組むことで、邑南町における地域公共交通の改善につなげていきます。
株式会社電脳交通について
株式会社電脳交通は、2015年の設立以来、地域に根ざした交通サービスの提供を行ってきました。当社の代表を務める近藤洋祐は、従業員77名と共に地域交通の発展に寄与しています。主な株主としてはNTTドコモ・ベンチャーズ、JR西日本イノベーションズなどがあります。
受賞歴
当社は2016年に経済産業省「はたらく中小企業300」経済産業大臣賞や、徳島チャレンジメッセ2016 ニュービジネス大賞グランプリなど、数々の賞を受賞しており、その事業評価を得ています。
創業者の経歴
近藤洋祐は、1985年生まれ。債務超過のタクシー会社からV字回復を果たし、地域交通業界でのリーダーシップを確立しました。現在は徳島大学でも教鞭をとりながら、地域の発展に寄与しています。
この実証実験は、地域交通の未来を見据えた一歩であり、今後の展開に注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社電脳交通
- 住所
- 徳島県徳島市寺島本町西1-5アミコ東館6階
- 電話番号
-
088-679-1601