日本最大級のスタートアップカンファレンス「IVS2025」の開催概要
IVS KYOTO実行委員会は、株式会社Headline Japan、京都府、そして京都市の共同で、2025年7月2日(水)から4日(金)にかけて、京都市勧業館「みやこめっせ」とロームシアター京都をメイン会場として、国内最大のスタートアップカンファレンス「IVS2025」を開催することを発表しました。この開催発表に先立ち、2025年6月24日(火)に行われた記者会見には、IVS KYOTO実行委員会の委員長であるHeadline Japanの島川敏明氏、京都府知事の西脇隆俊氏、京都市長の松井孝治氏が登壇し、イベントの意義や新たな取り組みについて詳しく説明しました。
IVS2025のテーマと新たな挑戦
IVS2025のテーマは「Reshape Japan with Global Minds」。これは、日本の未来を世界と共に再構築するという意図が込められています。島川氏は、IVSが参加者による参加型イベントであることを強調し、これまでの19年の歴史を経た「第3フェーズ」への移行を説明しました。この新たなステージでは、招待制から変わり、より多くの参加者が自由に交流できる機会を提供します。
会場区分も大きく変更され、最先端の「IVS AI」や「IVS Deeptech」、新たな起業家層を育む「IVS Seed」など、7つのテーマゾーンを設置。これにより参加者同士が効果的にネットワークを形成できるような環境を整えています。特に、IVS2025では女性参加者比率を30%、海外参加比率を20%とすることを目指し、多様性のあるスタートアップの環境を作り上げる狙いを持っています。
注目のピッチイベント「IVS2025 LAUNCHPAD」
記者会見で発表された目玉セッションの一つは、「IVS2025 LAUNCHPAD」。このピッチコンテストには350社以上から選ばれた15名の決勝登壇者が登場し、それぞれのプロダクトの魅力をプレゼンテーションします。特に、ディープテックやAI関連のスタートアップからの応募が多く、質の高いピッチが期待されています。これまでにも、多くの投資家と起業家がこの舞台から新たな機会を得ています。
京都府・京都市のスタートアップ支援の取り組み
京都府の西脇知事は、IVS2025における新たな取り組みとして「京都エリア」の設置を発表。このエリアでは、地元金融機関やグローバル企業が交わることでビジネスマッチングが活発化し、京都のスタートアップ・エコシステムが更に進化することを目的としています。また、「IVS Youth」というプログラムを新設し、小中高生を対象とした起業家支援セッションを展開します。未来のイノベーター育成に向け、若い世代に挑戦意欲を促進する取り組みとなります。
特別セッションと多彩なサイドイベント
松井市長は、特別な対談セッション『京都発!世界を変える』の開催を発表し、AIと伝統的な匠の精神の融合についてのディスカッションを予定しています。また、昨年350件だったサイドイベントが、今年は450件以上になる見込みで、京都市内全体がIVSの宣伝と盛り上げに協力しています。これにより、地域全体が一体となったスタートアップフェスティバルの雰囲気が醸成されることでしょう。
連続して京都で開催される意義
3年連続で京都での開催が決定したことについて、島川氏は、京都の持つアクセスや魅力について触れ、豊かな歴史と現代のビジネスが融合する特別な場所であると強調しました。今後もIVSの文化を育み、多様な起業家や投資家を呼び寄せることで、京都が国内外のスタートアップ関係者にとって有意義な集いの場であり続けることを目指しています。西脇知事も、「国内スタートアップ全体のレベルアップ」のためにこのイベントの重要性を再認識し、参加者同士の新たな繋がりの創造を期待しています。
日本の次なるスタートアップの未来を共に創造するIVS2025。その行動がどのような新たな潮流をもたらすのか、ぜひ注目したいところです。