AI連携で業務変革
2024-10-22 11:58:31

NTT版AI「tsuzumi」とSalesforceが連携し業務効率化を加速

NTT版AI「tsuzumi」とSalesforceの連携



2023年10月、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、大規模言語モデル(LLM)の「tsuzumi」と、Salesforceが提供する汎用コネクタ「Salesforce LLM Open Connector」を用いた連携を発表しました。この新しい取り組みは、業務効率を大幅に改善し、企業が抱える特有の課題を解決するための強力なソリューションを提供します。

1. 連携の背景



NTT Comは、企業がAIを効果的に活用するために、多様なニーズに応じた最適なソリューションを提供することを重視しています。その一環として、汎用のLLMだけでなく、tsuzumiのような業界特化型のモデルも取り入れることで、お客様の様々な業務課題に対応しています。

一方で、Salesforceは独自のプラットフォームとあらゆるLLMを統合する「Salesforce LLM Open Connector」を発表し、ユーザーは業務に適したLLMを迅速に選べるよう支援しています。この連携によって、国内でも需要の高い国産の業界特化型LLMを選択可能となり、AIの活用による実践的な問題解決が促進されることが期待されます。

2. tsuzumiの特性と価値



「tsuzumi」は、日本語の学習データの質と量を向上させたモデルで、高い日本語処理能力を持っています。特に、特定の業界に特化したチューニングが可能で、少ない追加学習で特有の用語や表現に対応できる点が魅力です。この特性を活かすことで、Salesforceの各サービスとの相乗効果が得られます。

例えば、Salesforce Sales Cloudを利用することで、業界に即した用語の理解が進み、商談の記録が自動化されることが考えられます。また、Salesforce Service Cloudを活用する際には、カスタマーサポートの自動化が実現し、業務がよりスムーズに進行することが期待されます。

3. 今後の取り組み



今後、NTT ComはtsuzumiとSalesforceサービスのさらなる統合に向けたソリューション開発に着手します。具体的な施策としては、以下の分野が挙げられます:

  • - 業界特化型ソリューションの開発:各業界の特有のニーズに対するモデルを設計し、最適な解決策を提供。
  • - 顧客体験(CX)の向上:tsuzumiの言語処理能力を活かしたカスタマーサポートや自動応答システムの充実。
  • - セールスイネーブルメントの強化:営業手法の向上を支援するツールとして、tsuzumiを導入し内部の営業力を高める。

NTT ComとSalesforceの連携による革新的な取り組みは、日本企業に新たな業務の在り方を提示し、顧客体験の向上を図ることを目指します。この革新によって、業界全体に新たな価値をもたらすことが期待されているのです。

この新型コネクタを通じて、さまざまな業界でのAI活用が進むことが予想され、今後の動向に注目です。


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