GEクリエイティブの新型AMRが業界を変革する
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は、自社の自律運転ソフトウェア「ZIA MOVE」が、株式会社GEクリエイティブが開発した新型自律走行型搬送ロボット(AMR)『YT-350F』と『YL-250F』に導入されたと発表しました。この協力により、食品製造業界での合理化と生産性向上が期待されています。
GEクリエイティブの新型AMR
GEクリエイティブの『YT-350F』は、主に惣菜や弁当工場向けのドーリー台車搬送専用ロボットであり、冷蔵庫や冷凍庫内での運用も可能です。従来の2D LiDAR SLAM技術では難しかった低温環境や半製品・製品が不規則に配置されている通路でも、「ZIA MOVE」を使用することにより、高精度な自己位置推定が実現されています。
一方で『YL-250F』は、重量物のパレット搬送を目的としたもので、エレベーターを経由して冷蔵庫や冷凍庫内への自動搬送を業界初で実現しています。「ZIA MOVE」を利用することで、路面の傾斜や段差、障害物が存在する環境でも安定した搬送が可能になりました。
先進的な技術「ZIA MOVE」
DMPの「ZIA MOVE」は、Visual SLAM技術を取り入れており、高い位置推定精度と環境変化に対する適応力を持っています。この技術との提携は、食品製造業界の過酷な環境下での自動化を促進するだけでなく、他の産業にも影響を与え、AMRの導入と市場拡大に貢献することが期待されています。
GEクリエイティブからのコメント
GEクリエイティブの代表取締役、畠山丈洋氏は次のように述べています。「DMPのVisual SLAM技術を活用した『ZIA MOVE』を搭載することで、当社のAMRは食品工場特有の複雑で厳しい環境においても、高い精度と安定性を実現しました。DMPとの協業で、AMR市場での競争力がさらに強化されたことに確信を持っています。」
未来への展望
DMPは、今後も「ZIA MOVE」の技術向上に努め、AMR市場の成長に寄与するだけでなく、労働力不足や人口減少といった現代社会が抱える課題解決にも尽力していく方針です。
会社情報
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は、2002年に設立されたファブレス半導体ベンダーで、独自開発した2D/3Dグラフィックス技術を提供しています。加えて、AI分野においても革新を追求し、「AI Computing Company」として世界をリードするための技術開発を行っています。さまざまな産業における自律運転技術の展開は、今後の成長が非常に楽しみです。