山崎製パンがOracle Cloud利用の災害復旧環境を導入し事業継続を強化

山崎製パン、Oracle Cloudでデータ基盤の強化



1. 背景


日本のパン業界の中で長い歴史を持つ山崎製パン株式会社が、データ活用基盤の災害復旧環境を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を利用して新たに構築し、稼働を開始しました。この取り組みの背景には、データ管理と事業継続性の向上という二つの重要なニーズがあります。

2. データ基盤の拡大


山崎製パンは、注文、生産、物流データを含む約900億件のデータを管理しています。以前から「Oracle Exadata Database Machine」を用いてデータの管理を行ってきましたが、データ量の増加に伴い、2021年には「Oracle Exadata X8M-2」にアップグレードしました。その結果、1日あたり500万件、月に約1億5,000万件のデータに対応できるようになりました。

3. 災害復旧環境の構築


災害発生時にも迅速に事業を継続するため、市場の要求に応じて2010年から取り組んできた基幹データベースとデータ・ウェアハウスの運用をさらに強化します。2023年3月には、OCI上に新たな災害復旧環境を立ち上げ、ハードウェアやシステム運用の負荷を削減することができました。

4. コスト削減と可用性の向上


新たに導入した災害復旧環境では、必要に応じて無停止でリソースを拡張し、データ転送や接続コストを抑える取り組みが実施されています。これにより、インフラストラクチャコストを18%も削減。さらに、オペレーションの効率向上へもつながっています。

5. オラクルの支援


今回の環境構築は、日本オラクルのコンサルティング部門の支援を受けながら進められました。山崎製パンの要件を重視しつつ、最適なハイブリッド構成による災害復旧環境を設計し、迅速に運用を開始。これにより、高い可用性と信頼性を保証しています。

6. お客様の声


計算センターの室長である上田和也氏は、今回の取り組みについて「ITにおいて求められる俊敏性を高めるために、最新のテクノロジーを積極的に活用していきたい」の旨を述べています。また、既存システムのモダナイゼーションに関する意欲も示しました。

7. まとめ


山崎製パンの今回の取り組みは、データ管理の高度化と事業継続性の強化を実現するものであり、今後も新たなテクノロジーを活用していく姿勢を示しています。業界内での変革の一環として、このような事例は今後も注目されていくことでしょう。

会社情報

会社名
日本オラクル株式会社
住所
東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。