クリック募金の未来
2021-09-01 08:00:02
国内唯一のクリック募金プラットフォーム「HEARTiN」の成長と未来
日本初のクリック募金プラットフォーム「HEARTiN」
日本国内で唯一のクリック募金プラットフォーム「HEARTiN(ハーティン)」が、設立から15年を経て、ついに累計寄付額が1千万円を超えた。この成果は、寄付文化が浸透しつつある日本において重要な意味を持つ。
HEARTiNの歴史と成長
ハーティンは2006年8月に寄付ポータルサイトとして始まり、着実に成長してきた。日本では寄付文化が進んでいないと指摘される一方で、ここ数年、クラウドファンディングや新しい寄付の形が受け入れられつつあり、その流れの一環としてハーティンの成功がある。2021年にサイトをリニューアルして以来、利用者は増加傾向にあり、多くの人々に認識されるようになってきた。
クリック募金とは?
クリック募金は、サポーター、スポンサー、被支援者の3者によって成り立っている仕組みである。サポーターがハーティン内のプロジェクトページのハート部分をクリックすることで、スポンサーから被支援者へ寄付が行われる。このシステムは、金銭的な負担をほとんどかけずに誰でも参加できる点が魅力で、現代の社会において支援の形が多様化する中で大きな可能性を秘めている。
応援者がクリックするだけで支援が可能なため、多忙な人々にも受け入れられやすく、寄付文化の浸透を促す起点にもなりうる。
支援の広がりと課題
ハーティンは、金銭的支援だけでなく、被支援者の状況を理解し、支援することができる特異なプラットフォームである。しかし、応援者と支援者の共存が求められる複雑さから、継続が難しい面もある。今なお、ハーティンは日本国内で唯一のクリック募金専用プラットフォームとして、その役割を果たしている。
さらに、応援者にとっては、「誰かのために役立ちたい」という気持ちに応える重要な存在となっており、支援の形は益々多様化している。ハーティンは、こうした社会の変化に即した支援のスタイルを許容し、それによってクリエイティブな解決策を見出すことを目指している。
未来の展望と国際的な可能性
ハーティンは、広域にわたる支援が必要な人々に届けるべく、寄付の促進と文化の創造に寄与したいと考えている。今後はクリック募金のモデルを国外へも展開することを視野に入れており、国際的な寄付文化創りにも貢献していく意向を示している。
運営者の背景
ハーティンの運営代表者である佐藤禎之氏は、海上自衛隊でパイロットとしてのキャリアを積んだ後、さまざまな経験を経てハーティンを立ち上げた。ボランティア活動を元に始まったこのプラットフォームは、圧倒的な情熱と思考によって成長を続けている。佐藤氏は、ハーティンを通じて新たな支援の形を模索し続けている。
クリック募金という革新的な試みは、ひとりひとりの寄付が持つ力を最大限に引き出し、より多くの人々に支持されることで、日本の寄付文化を変える力を持っていると言える。今後の展開に目が離せない。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人ハーティン
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿1-15-9-4F
- 電話番号
-
050-5372-9795