患者の声を活かす創薬
2025-03-14 10:41:59

湘南ヘルスイノベーションパークが患者の声を創薬に活かす取り組みを展開

医療と薬剤開発の新たな未来



湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)と株式会社リサ・サーナが共同で進める「患者・市民参画(PPI)」の取り組みが注目を集めています。これは、がん患者の直面する薬物治療の副作用など日常生活での影響について理解を深め、そこから創薬へとつなげることを目指しています。

患者の声を届ける画期的な試み



リサ・サーナは、日本最大級の女性向けがんSNSコミュニティ「ピアリング」を運営しており、その専門知識を生かして、患者と製薬企業の研究者との新しいコミュニケーションの場を設けました。この試みの一環として、製薬企業に属する研究者を中心とした「World Café」が行われ、がん薬物治療を受けている患者の実体験を直接伝えるオンライン座談会が実施されました。これにより、研究者たちは患者の生の声を聞き、その実体験を通じて創薬への視点を変革しようとしています。

調査によって明らかになった現実



最近実施された自主調査では、がん薬物療法による副作用が日常生活にどのような影響を及ぼしているかが明らかにされました。患者たちは、自身の体験を通じて、治療によって引き起こされるさまざまな困難について率直に語りました。それには、倦怠感や吐き気といった具体的な症状が含まれ、医師とのコミュニケーションの重要性が再確認されたのです。

調査からは、一部の患者が医療職者とのコミュニケーションに不満を抱いていることが分かり、特に看護師や薬剤師の役割が大きいとの認識が生まれました。いや、お医者さんからの情報だけではなく、様々な医療職のチームで患者の副作用状況を把握し、情報を集約することが、安心して治療を受ける環境を生むであろうと期待されています。

化学療法経験者との座談会



座談会では、実際に化学療法を受けたことのある患者たちが集まり、自らの体験と治療に伴う副作用について語りました。この経験は、患者にとっても、研究者にとっても価値のあるものとなり、互いの理解を深める貴重な機会となりました。参加した患者は、自身の体験が未来の治療に役立てられることに対する希望を示し、研究者たちもまた、患者のリアルな苦しみや喜びを知ることで、自らの研究に新たな意義を見出しています。

高まるPPIの認知と展望



患者・市民参画(PPI)の重要性は、未だ広く知られていない部分もありますが、座談会参加者たちの思いは強く、医療や創薬の発展に貢献したいという意識が見受けられました。彼らは、自分たちの経験が治療の改善に役立つことを望んでおり、リアルな体験を通して創薬に価値を提供できると信じています。

今後もリサ・サーナと湘南アイパークは、こうした取り組みを進め、患者経験をより多くの人々と共有し、医療の質を向上させるために邁進していくことが期待されます。このような活動は、患者中心の医療を実現し、患者のQOL(生活の質)を向上させるための重要なステップとなることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社 リサ・サーナ
住所
神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央30-14キーウエスト402
電話番号
080-3573-0414

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