古書即売展「萬書百景市」とは
2025年6月6日(金)と7日(土)の2日間、東京古書会館にて古書即売展「萬書百景市」が開催されます。このイベントは、2024年の春に開設された「萬書」をテーマに、幅広いジャンルの古書を提供する即売イベントとして注目されています。
「萬書百景市」では、普段の通勤や通学時に手軽に読める本から、文学作品の初版本や署名本、アート系の写真集やデザイン書、不思議な歴史を持つ貸本マンガ、さらには映画ポスターや資料的価値のある貴重な紙モノまで、他では見つけることができない様々な商品が多数集まるのが特徴です。
このイベントの魅力は何と言っても参加書店の多様性です。昨年6月の初回開催では、開場の約3時間前から参加者の行列ができ、さまざまな年齢層の人々が集まりました。今年も数多くの書店が参加し、特に普段は即売展に出店しない書店も名を連ねています。たくさんの書籍と出会える貴重な機会です。
大ボリュームのWeb目録
特に注目すべきは、今年用に特別に作成されたWeb目録で、なんと300ページを超える大ボリュームです。各参加店がセレクトした約2,700点が掲載されており、手紙や書簡といった作家の自筆モノ、初版本、さらには美術書や映画関連の貴重な資料まで充実の内容です。「萬書」に触れながら自分だけの一冊を見つけてみてはいかがでしょうか。
出品商品例
出品商品には多数の魅力的な作品が含まれます。例えば、情報王の「渋谷再開発計画‘70」の古書は、1970年代にすでに議論されていた渋谷の開発計画について述べています。また、NHKの朝ドラ「あんぱん」にも登場するキャラクター、アンパンマンの生みの親であるやなせたかし氏が手がけた「ビールの王さま」は貴重な私家版です。
加えて、1985年に展覧会で展示された日本漫画家協会の肉筆年賀状集や、アメリカで出版された人気のアメコミも出品されるため、どれも興味深い作品です。信じられないほどの種類の古書が揃い、訪れる人々を楽しませてくれるでしょう。
詳細情報
「萬書百景市」の開催は、2025年6月6日(金)10時から18時まで、7日(土)10時から17時までの時間帯です。会場は東京古書会館の地下多目的ホールで、アクセスはJR「御茶ノ水」駅や都営地下鉄・東京メトロ「神保町」駅からも便利です。入場は無料ですので、気軽に足を運んでみてください。
詳細は、公式Webページをご確認ください:
萬書百景市詳細ページ
参加書店には中島屋書店や盛林堂書房、古書日月堂などが名を連ね、多彩なラインナップが揃います。全てが1点限りのため、運命の出会いが待っているかもしれません。ぜひこのチャンスをお見逃しなく。
最後に
古書は時代を超えて人の心に響くものです。この「萬書百景市」は、忘れられた本や新しい発見に満ちた空間となることでしょう。皆さんのご来場を心よりお待ちしています。毎年恒例となるこのイベントで素晴らしい一冊と出会えることを願っています!