滋賀県高島市、内閣府モデル事業を採択
令和7年度、内閣府の「関係人口創出・拡大のための対流促進事業」に滋賀県高島市が選ばれ、女性の複業人財と地域の共創を通じて新たな関係人口の創出に取り組むことが決定しました。「エール株式会社」が運営する「パラレルキャリア推進委員会」が中心となり、全国3,000名以上の複業女性たちを活かしたプロジェクトです。
エールプロジェクトの背景
高島市は、特に若年女性の推計人口が減少していることが課題です。2024年に公表予定の人口戦略会議では、若者の都市部への流出が続いており、その影響で地域内の女性が活躍する機会が限られています。このプロジェクトは、都市部で活躍する女性と高島市の女性をつなぐことにより、地域の課題を共に解決することを目指しています。
プロジェクトの目的
このプロジェクトは、女性複業人財と地域在住の女性のマッチングを中心に、以下の4つの主要な活動を通じて進められます。
1.
地元企業との複業プロジェクトの受託
2.
地元女性と都市部女性の交流会開催
3.
高島市でのリトリート実施
4.
オンラインコミュニティの構築
これらの活動を通し、地域内外の女性間の交流を促進し、共に学び・働く関係を築きます。
地域のニーズと課題
高島市は高齢化が進行しており、38.1%の高齢化率が地域の社会構造に影響を与えています。また、地元での女性の活躍が見えにくいとも指摘されています。都市部と違い、日常のサービスが不足している一方で、自然環境や地域の助け合いなど、多くの魅力もあります。これらの要素をうまく活かし、地域の若者に新たな魅力を提供することが急務です。
期待される成果と今後の展開
プロジェクトでは、3件のマッチング成立を目指し、10名の複業女性を参加させる予定です。これにより、高島市において「地域を盛り上げる」イメージを醸成し、女性の「働く・暮らす」の選択肢を増やすことが目指されます。今後、リトリートや交流会を開催し、継続的な関係構築を図ります。
名実ともに地域創生を
「エールプロジェクト」は、他の地域でも実施可能なモデルとなることを目指しており、全国47都道府県への展開を視野に入れています。特に、複業女性が地域に貢献できる機会を広げ、新たな地域創生の形を創り上げていく計画です。
代表者の意気込み
プロジェクトを通じて、美宝れいこ代表は「地域の未来を共に描く」ことを意識し、柔軟なアイディアと実行力で新たな挑戦と機会を生み出したいと語ります。地域の女性が活躍する姿を実現させるために、様々な支援が行われる予定です。
以上が滋賀県高島市における「高島市エールプロジェクト」の全貌です。これからの展開に大いに期待したいところです。