Hitachi Vantara、2024年度サステナビリティレポートを発表し環境への取り組みを強化

今年、Hitachi Vantara LLC(ヒタチ バンタラ)が2024年度のサステナビリティレポートを発表しました。このレポートは、前年度の成果を受け継ぎつつ、企業が持続可能な社会を目指すコミットメントとアクションを強調しています。

このレポートでは、特にエネルギー効率の向上、CO2排出量の削減、企業の社会的責任(CSR)に重きを置いた進展が報告されています。具体的な成果としてはさまざまなストレージソリューションがENERGY STAR®認証を取得し、さらには温室効果ガス(GHG)の管理に向けた取り組みが進められています。また、顧客のエネルギーと炭素使用を追跡するための新ツールも紹介されています。

一方で、データセンターの電力需要の増加が問題視されています。2024年の米国のエネルギー省の報告によると、データセンターが最近1年間で米国の電力の約4%を消費していることが明らかにされており、これは2030年までに12%に達する可能性があるとのことです。これに対処するためには、エネルギーコストの管理と二酸化炭素排出の抑制に向けた効率的なソリューションが求められます。

Hitachi VantaraのCEOであるシーラ・ローラは、「我々はサステナビリティがデータセンターでのイノベーションの推進力の一つであり、ビジネスの差別化に貢献する重要な要素であると考えています」と述べています。

このレポートの中でも重要なハイライトがいくつかあります。まず、複数のストレージソリューションが業界最高のエネルギー効率を持つとしてENERGY STAR認証を受けました。さらに、オランダにある新しい物流センターでは、消費電力の約30%を太陽光発電で賄っています。このような拠点の建設により、再生可能エネルギーの利用が進んでいます。

また、製品開発においては、リサイクル素材の使用が進められ、製品における再生プラスチックの割合を2030年度までに50%に引き上げる目標が掲げられています。2024年度のエネルギー消費量は78,211MWhであり、そのうち90%が系統電力で、再生可能エネルギーは35%を占めています。

さらに、Hitachi Vantaraは2030年度までにスコープ1およびスコープ2のCO2排出量をカーボンニュートラルにする目標を設定しており、2050年度までにはバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成する意向です。

このような進展は自社のオペレーションだけでなく、顧客への影響も与えています。具体的には、イタリアのパスタメーカーLa Molisana社がVSP One Blockを導入したことにより、エネルギー消費量を30%削減し、ストレージ性能を2.5倍に向上させました。

また、インドの大手メディア企業Malayala Manorama社も、新しいインフラの導入によって電力と冷却コストを70%抑えることに成功しています。このように、Hitachi Vantaraは顧客とともに持続可能な成長を実現するための道を歩んでいます。

Hitachi Vantaraのサステナビリティに関連する詳細な情報は公式ウェブサイトで確認できます。この取り組みを通じて、企業としての責任を果たしつつ、持続可能な未来の実現に向けた努力を続けていくことが求められています。

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【関連リンク】
公式サイト: https://www.hitachivantara.com/sustainability
サステナビリティアクションブック: https://www.hitachi.co.jp/storage/topics/data/hvkk_sustainability-action-book.pdf
報告書: https://www.hitachivantara.com/content/dam/hvac/pdfs/analyst-content/helping-make-the-world-a-better-place-2024-sustainability-report.pdf

会社情報

会社名
日立ヴァンタラ株式会社
住所
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地
電話番号

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