日本とUAEの関係強化に向けた新たな一歩
2026年11月2日、東京のグランドハイアットで、「The DAS Dialogue:UAE・日本戦略フォーラム」が盛況に開催されました。このフォーラムには、両国の政策関係者、シンクタンクの専門家、ビジネスリーダーなど約120名が参加し、両国の協力関係がどのように進化するかについて熱心な議論が交わされました。
フォーラムのテーマは「歴史あるエネルギー・パートナーシップから共に描く未来へ」とし、外交・安全保障や貿易・投資、水安全保障といったさまざまな分野において、今後の協力のあり方が話し合われました。この名称の「DAS」は、アブダビ首長国沖に位置するダス島に由来し、1962年に初めてアブダビから日本への原油出荷が行われたことに象徴されています。
開会挨拶から始まる意義ある対話
開会挨拶を行ったシハーブ・アル・ファヒーム駐日アラブ首長国連邦大使は、歴史的な関係の重要性を強調しました。彼は、エネルギーが両国関係において依然として主要な柱であることに加え、貿易、投資、先端技術、クリーンエネルギー分野での協力が拡大していると述べました。このフォーラムは、両国間の相互理解を深め、具体的なプロジェクトへとつなげるための定期的なプラットフォームとなることを目指しています。
さらに、辻昭弘外務省中東アフリカ局参事官が続いて挨拶し、日UAE包括的経済連携協定(CEPA)の妥結に際しての機会や水安全保障についても言及しました。
セッション1:外交政策と戦略的協力
最初のセッションでは、「変化する国際秩序におけるUAEと日本」というテーマのもと、林芳正衆議院議員をはじめとした専門家たちが集まりました。ここでは、エネルギー安全保障や国際貿易ルートの確保に向けた両国の協力について議論されました。両国が力を合わせ、国際的な安定を維持する方法が話し合われ、さまざまな意見が飛び交いました。
セッション2:貿易・投資の次なる展開
続くセッションでは、「エネルギーを超えて:UAE・日本CEPAの可能性を最大化する」と題し、経済産業省の代表やエミレーツ戦略研究調査センターの研究員たちが意見を交わしました。AIやデジタル経済、クリーンエネルギー分野における経済協力の可能性が探られ、参加者は新たなビジネスチャンスや協力の道を模索しました。
セッション3:水安全保障への取り組み
特別セッションとして「水安全保障とグローバル・レジリエンス」が行われ、日本とUAEがどのように協力できるかが議論されました。2026年の国連水会議の共同議長国としての役割がある両国ですが、水資源管理や淡水化技術についての知見が共有され、具体的な取り組みにつながる可能性が探られました。
クロージングセッション
最終的なクロージングセッションでは、各セッションの要点が総括され、UAEと日本がいかにしてさらなる協力の機会を掴むことができるかが話し合われました。今後の対話が新しいプロジェクトや取り組みの実現につながることが期待されています。
未来への期待
シハーブ・アル・ファヒーム大使は、このフォーラムが両国間の信頼と友情に基づく新たな戦略的パートナーシップの一歩であると強調しました。これを機に、日本とUAEの協力がさらに進展し、共により豊かな未来を築くことが期待されています。今後も定期的に対話の場を設けることで、両国間の理解が深まり、更なる連携が具体化していくことでしょう。
【開催概要】
- - イベント名: The DAS Dialogue:UAE・日本戦略フォーラム
- - 主催: 駐日アラブ首長国連邦大使館
- - 共催: TRENDS GLOBAL
- - 日時: 2026年11月2日(月) 9:30~15:00
- - 会場: グランド ハイアット 東京
- - 参加者: 約120名
TRENDS GLOBALは、アブダビを拠点とする国際交流を促進する機関で、世界中の政策立案者や研究機関と連携し、国際対話を推進しています。今回のフォーラムは、その理念を具現化した重要な取り組みとなったと言えるでしょう。