糀屋三左衛門の村井三左衛門氏が食の未来を輝かせる25人に選出！

糀屋三左衛門の村井三左衛門氏が紫色と共に発酵文化を引き継ぐ。

愛知県に本社を構える株式会社糀屋三左衛門は、600年以上の歴史を持つ種麹メーカーです。創業以来、麹菌を製造・販売してきた同社が、このたび「Forbes JAPAN」の特集「食の未来を輝かせる25人」に選出されました。これは、同社の29代当主である村井三左衛門氏の選出を意味しており、発酵文化の重要性が再評価される中、特に注目されています。

発酵文化を支える新たな取り組み

村井氏の選出は、彼の取り組みが発酵文化を産業として再定義し、麹の有用性を多くの分野に広める努力が認められたことに起因しています。彼は、伝統的な麹の技術と現代のテクノロジーを組み合わせ、新しい市場価値を生み出すことに挑んでいます。これにより、食の中での発酵文化の意義が再評価され、消費者への理解促進が図られています。

「食の未来を輝かせる25人」というプロジェクトは、大阪・関西万博の一環として行われており、生産者から料理人、研究者まで、未来の食文化を形成する重要なプレーヤーが選ばれます。村井氏は、日本の発酵文化が次世代にも受け継がれるよう努力する姿勢が高く評価されています。

村井三左衛門氏の経歴

村井三左衛門氏は1979年、愛知県豊橋市で生まれました。慶應義塾大学経済学部と環境情報学部を経て、アメリカ国際経営大学院でMBAを取得。家業として、室町時代から続く糀屋三左衛門に入社し、2016年には29代当主となりました。彼はまた、麹文化の普及活動として「麹検定」やイベント「KOJI THE KITCHEN」を企画運営しており、発酵文化の重要性を広く伝えています。

著書もあり、近年では「ビジネスエリートが知っている教養としての発酵」を出版。これにより、発酵が単なる食品加工の手法ではなく、文化としての重要性をも持つことを伝えたいと考えています。

今後の展望

村井氏はコメントの中で、今回の選出が単なる個人の栄誉でなく、日本の発酵文化に対する期待の表れであると捉えています。引き続き発酵業界の一員として、その文化の未来を守り、次世代へ継承し続ける意志を表明しました。

例えば、2025年には「Kojinomy」を提唱し、麹を学問として新たに捉える試みを行います。これにより、麹文化と多様な分野の結合が図られ、食の未来に貢献することが期待されています。