ROY株式会社とIKAMAJAの協力覚書
2025年8月7日、ROY株式会社(本社:神奈川県川崎市)はインドネシア共和国農業省管轄のIKAMAJA(Ikatan Alumni Magang Jepang)との協力覚書を締結しました。IKAMAJAは、日本での農業交流を修了した人たちによる同窓会組織で、代表のPerdi Saefullah氏が指揮を執っています。
この覚書によって、インドネシアの若者が日本企業で就労するための支援が強化されることになります。具体的には、語学力や実践的なスキルを持った人材の育成を目指し、インドネシアの学生や卒業生を対象とした日本語教育の強化や、特定技能試験の対策支援が行われる予定です。
具体的な取り組み
ROY株式会社とIKAMAJAは共同プログラムを通じて、以下の取り組みを推進します:
- - 日本企業が求める語学力を高めるための日本語教育
- - 特定技能(SSW)試験への対策支援
- - 日本で即戦力として活躍できる人材の就労支援
これにより、インドネシアの若者は日本での就業に向けた具体的な道筋を得られ、企業側にとっても国際的な人材確保の選択肢が広がります。
IKAMAJAの歴史と役割
IKAMAJAは、1984年に設立された国際農業者交流協会(JAEC)の卒業生によって構成される団体です。この組織は、日本のODA事業の一環としてASEAN諸国から農業青年を受け入れ、帰国後に農業を発展させる人材を育成してきました。現在、IKAMAJAには全国に17の拠点があり、大学との連携も進めています。
インドネシアの教育と経済状況
インドネシアは世界第4位の人口を有し、ASEAN圏で最大の経済規模を誇りますが、大学進学率は約40%と低いため、教育格差や経済的困窮が深刻な課題です。また、多くの若者が農業を学びながらも、帰国後に農地を確保できず、学んだスキルを活かせない事例も散見されています。このような背景から、IKAMAJAは日本語を学んだ人材が農業以外の職種でも活躍できる場を提供するため、ROYと連携することになりました。
ROY株式会社の今後の展望
ROY株式会社は、日本国内の人材不足が深刻な分野に対し、インドネシアの若者を送り出す取り組みを強化しています。特に、建設業界を中心に介護や運送などさまざまな分野での採用ニーズが高まる中、インドネシアの若者に安全管理や日本での就労に関するマナーを学ばせる仕組みを構築する予定です。
さらに、技能実習や特定技能で優れたパフォーマンスを発揮できる「高度人材」の育成も急務であり、IKAMAJAのネットワークを活用してこれを加速させる計画です。
建築研修センターの設立
また、ROY株式会社はインドネシアに建築研修センターを開校し、ここでは日本企業が求める専門的な技術と日本語教育を包括的に行っています。施設の拡大は予定されており、ジャカルタやバンドン、バリ島での新たな開校も視野に入れています。特定技能経路でも、飲食製造業や新たに運転手分野などの拡大も期待されており、2029年には年間3,000名の卒業生を送り出す計画です。
更に詳細な情報は、外国人技能実習生特設サイト「accept」でも紹介されています。興味のある方はぜひ確認してみてください。
会社概要
- - 会社名: ROY株式会社
- - 所在地: 神奈川県川崎市高津区坂戸3-16-1
- - 設立: 2009年1月23日
- - 公式サイト: ROY株式会社公式サイト
この取り組みがインドネシアの若者にとって新たな希望となり、日本企業にとっても国際的な視点での人材確保の選択肢が広がることに期待が高まっています。