AI支援によるVB6基幹システムのVB.NET移行の成功事例
日本企業において、VB6を用いた基幹システムは今なお多く稼働していますが、老朽化や維持管理人材不足の影響で様々なリスクが高まっています。この状況下で、NEWWAVE SOLUTIONS JAPAN株式会社は、320万行を超えるVB6のPOS基幹システムをAI技術を用いてVB.NETに移行する事例を公表しました。
お客様の状況
お客様は、日本国内で工具や金物を扱う小売業を営んでおり、長年にわたりVB6を基盤としたPOSシステムを使用していました。このシステムは、在庫管理や販売、仕入れ、支払いの情報を一元化するWindowsアプリケーションとして、店舗経営を支える重要な役割を果たしていました。ですが、長い間の運用によるシステムの劣化は避けられず、適切な保守を行える技術者の確保も難しい状況でした。
移行の課題
VB6システムの移行に際して、以下のような大きな課題がありました。
1.
老朽化による保守リスク
システムが時代遅れになりつつあり、保守性や拡張性に問題が生じていました。他にも、エンジニアの確保も課題でした。
2.
業務ロジックの維持
既存の業務プロセスを正確に引き継ぎながら、将来的な業務変更にも対応できるように移行しなければなりませんでした。この点をおろそかにすると、店舗業務に大きな負担をかけることになる可能性がありました。
3.
大規模なコードの複雑性
対象システムは320万行以上の大規模なVB6アプリケーションで、業務ロジックやユーザーインターフェースが非常に複雑であったため、移行作業は慎重を要しました。
4.
POSとの連携
店舗で使用されるPOS端末との連携を適切に行う必要があり、実機での確認作業も重要でした。連携に失敗すると、販売や決済業務に深刻な影響が出るリスクがありました。
CodeShift VBの活用
本プロジェクトでは、NEWWAVE SOLUTIONSが開発したVB6移行支援ソリューション「CodeShift VB」を使用しました。このプログラムはAIによるコード分析や修正支援、エンジニアによる検証を通じて、スムーズな移行を実現しました。移行プロセスは段階的に実施され、業務要件との整合性確認も行いました。特に重要なのは、移行後でも同じ機能を維持するための物理的な検証がなされる点でした。
結果と評価
CodeShift VBを利用した結果、1人当たりの移行生産性はコードロジックで1500行/日、UIコードで7000行/日となりました。これにより、必要な工数や期間、コストを大幅に削減しました。
移行過程で発生した警告やエラーを整理し、一貫した対応を行う管理体制が構築されました。
VB6時代の接続方式を特定し、.NET対応のライブラリが選択され、実機での検証によって安定した動作が確認されました。これにより、顧客のニーズを理解した対応ができた点が評価されています。
移行フローやリソース管理に関するトレーニングを実施し、顧客側がシステムの管理・運用方法を容易に理解できるようにしました。
会社概要
NEWWAVE SOLUTIONS JAPAN株式会社は、ベトナムに本社を持つソフトウェア開発企業の日本法人であり、300名以上のエンジニアが在籍しています。業務システムの開発からレガシーシステムのモダナイゼーションなど、幅広いITソリューションを提供しています。日本市場においては、DXの推進やシステム開発の支援をするテクノロジーパートナーとしての役割を目指しています。