赤十字社の復興支援
2010-09-28 10:30:01
インドネシアの復興を支える日本赤十字社の取り組み
日本赤十字社が今年、インドネシアの西スマトラ地震への支援を行い、13,778戸もの仮設住宅を建設したことが注目されています。この支援活動は、昨年9月30日に発生した地震による甚大な被害を受けた地域の復興を目的としています。西スマトラ地震は、2009年9月30日に発生したもので、マグニチュード7クラスの強さを持つこの地震は、パダン市を中心に広範囲にわたって建物の崩壊や火災、土砂崩れを引き起こしました。結果として、1,195人の命が失われ、2,902人が負傷しました。これにより、地域のインフラが機能しなくなり、通信や交通が麻痺し、救助活動は困難を極めました。
緊急救援の取り組み
日本赤十字社は、災害発生直後から活発に支援活動を開始しました。国際赤十字社の一員として、医療活動や飲料水の提供、安否確認、食料や毛布などの緊急救援物資の配布を行いました。地震によって家屋が倒壊し、生活基盤を失った被災者に対して、物質的な援助だけでなく、精神的な支援も展開しました。この緊急救援期は約3ヶ月続き、被災地の人々が少しでも生活を取り戻せるよう、様々な支援が行われました。
復興支援の具体的な内容
緊急救援期の活動を経て、2010年からは本格的な復興支援が始まりました。日本赤十字社は、親しい支援者たちから寄せられた救援金をもとに、仮設住宅の建設に必要な材料を提供し、建設方法についても現地の人々に指導を行いました。これにより、750戸の仮設住宅と、赤十字全体で13,778戸もの仮設住宅が建設されました。さらに、トイレや井戸の設置、子どもたちへの衛生教育、メンタルヘルスケアなど、多岐にわたる支援が進められました。
今後の展望と社長の言葉
日本赤十字社の社長、近衞忠煇氏は最近の気候変動に伴う自然災害の増加について言及し、国際的な協力の重要性を強調しました。彼は、186か国の赤十字社が政府を補助する役割を果たしており、様々な災害に対し日常的に備えていることを説明しています。また、こうした活動を支えているのは世界中の支援者の温かい気持ちであると述べています。今後も引き続き支援が必要ですので、さらなるご協力をお願いしたいとのことです。
このように、日本赤十字社は地震災害発生からの支援活動を通じて、被災者の生活再建を支えています。引き続き、復興への道を共に歩むことが求められています。
会社情報
- 会社名
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日本赤十字社
- 住所
- 東京都港区芝大門1丁目1番3号
- 電話番号
-
03-3438-1311