水素技術を活用した不燃水性塗料の開発プロジェクト
近年、環境配慮型の素材が注目を集めています。特に、火災のリスクを軽減する不燃性の資材が求められる中で、Hydrogen Technology株式会社と有限会社ケイエスケイが共同で新たなプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、水素製造工程からの副産物を活用した次世代の不燃水性塗料の開発を目指しています。
プロジェクトの背景
水素を製造する過程では、主成分として「水ガラス(ケイ酸ナトリウム)」と「アルミン酸ソーダ水溶液」が生成されます。これまでこれらの物質は新たに化学的なプロセスを経て製品化されていましたが、本プロジェクトではこれらの副産物を直接利用し、不燃水性塗料の材料としてアップサイクルすることを計画しています。この資源の循環利用により、環境負荷の軽減が図られることが期待されます。
プロジェクトの特徴
このプロジェクトには、以下の3つの重要な特徴があります。
1.
CO2排出量の削減
従来の原料調達プロセスと比較して、製造過程でのCO2排出量を大幅に削減することに成功したとしています。これにより、建設業界やイベント関連ビジネスのサプライチェーン全体の排出量を減らすことが期待されています。
2.
優れた不燃・防炎性能
水素製造の副産物である水ガラスとアルミン酸ソーダ水溶液を主成分とする複合液を使用して、建築基準法と消防法の両方を満たす性能があることが強調されています。これにより多様な素材に対して強力な防炎効果を発揮し、国内の厳しい基準をクリアする難燃材料としての地位を確立します。
3.
ケイエスケイの蓄積された技術
有限会社ケイエスケイは防炎加工の専門企業として25年以上の実績があります。消防庁の防炎表示者として認定を受けており、その間に獲得した技術と知見を基に、新素材の開発を推進します。
市場背景と将来展望
日本の難燃剤市場は、環境規制の強化や非ハロゲン系物質への移行に伴い、2025年には約1,000億円、2034年には約1,400億円にまで成長する見込みです。このような背景のもと、建設業界や電子機器分野においても安全で環境負荷の少ない防火ソリューションに対する需要が高まっています。
このプロジェクトでは、効果検証と市場認知が進む中、大手ゼネコンや商業施設をターゲットに大量生産体制の構築を目指しています。そして、循環型モデルを強みとし、新たな業界標準の確立を目指しています。
企業の概要
- - Hydrogen Technology株式会社
所在地: 東京都千代田区
代表: 山本 泰弘
事業内容: 水素製造および関連技術開発
URL:
eh-tech.co.jp
所在地: 神奈川県綾瀬市
代表: 小林 康弘
事業内容: 防炎加工処理および不燃水性塗料の製造販売
URL:
bouenksk.com