JALグループ、2026年3月期第2四半期業績を発表し過去最高の売上を達成

JALグループ、2026年3月期第2四半期の業績を更新

2025年10月30日、JALグループは2026年3月期第2四半期（2025年4月1日〜9月30日）の連結業績を発表しました。驚くべきことに、売上収益は前年を9.1%上回る9,839億円となり、連結業績として再上場後の最高記録を樹立しました。

業績の詳細

この四半期のEBIT、つまり「利息及び税金前利益」は1,097億円と前年対比で28.0%の増加を果たしました。純利益も676億円と前年から35.6%のプラスです。このような好調な業績を受けて、通期業績予想のEBITは2,000億円、純利益は1,150億円を維持し、年間配当金は1株当たり92円に設定され、特に中間配当金として46円が決定されました。また、株主還元の施策の一環として、約200億円の自己株式取得も実施されることとなりました。

セグメント別業績

業績はセグメントごとに好調で、特にフルサービスキャリア事業が顕著な成長を見せました。国際旅客の需要が旺盛で、売上収益は前年比8.9%増の7,751億円に達し、EBITも762億円となりました。また、国内旅客も前年比10.6%の増加があり、柔軟なレベニューマネジメントが功を奏しています。加えて、貨物事業も国際線、国内線ともに増収を記録し、物流の需要に応じた対応が評価されました。

LCC（格安航空会社）事業も需要増加に伴い成長を遂げ、売上は前年比10.4%増の590億円となりましたが、EBITは減少している点が気になります。特に、ZIPAIRとSPRING JAPANは国際線での需要を獲得し、安定した成長を見せています。

今後の展望

2026年2月には那覇＝台北（桃園）線を新規開設し、訪日需要の取り込みが期待されています。同時期に、東京（成田）＝デリー線の開設も予定し、日本とインド間の需要に応える準備を整えています。

加えてJALグループでは、大阪・関西万博に向けた取り組みも進行中です。特別塗装機「JALミャクミャクJET」を運航し、累計12万人以上の来場者を期待しています。

また、サステナビリティへの取り組みも強化しており、次世代航空燃料(SAF)の開発や水素燃料を用いた航空機けん引車の試験運用を開始するなど、環境意識の高い企業としての立場を確立しています。