歴史書の新たな名作の誕生
株式会社KADOKAWAから最近発売された新書『小牧・長久手合戦秀吉と家康、天下分け目の真相』(著:平山優)が、好評につき早くも重版されることが決定しました。この本は、戦国時代の重要な出来事を詳しく解説しており、歴史ファンにとっては必見の一冊です。
平山優の実績
著者の平山優氏は、時代考証の専門家であり、大河ドラマ『どうする家康』などでもその名を知られています。彼の独自の視点と緻密な調査に基づいて書かれたこの本は、一般の読者だけでなく、専門家からも高い評価を受けているのです。今回の重版は、その人気の証と言えるでしょう。
天下分け目の戦いとしての小牧・長久手合戦
本書は、羽柴秀吉と徳川家康の対立が焦点となる小牧・長久手合戦を取り上げています。この戦いは、秀吉の天下を決定づける重要な分岐点でありながら、従来の歴史書では軽視されていました。しかし、平山氏はそれを見事に再評価し、その歴史的重要性を明らかにしています。
巻頭には、犬山城の白帝文庫に所蔵されている「長久手合戦図屛風」が収録されており、視覚的な情報も豊富です。読者はこのビジュアル資料を通じて、戦の背景や状況をよりリアルに感じ取ることができるでしょう。
内容の概要
本書は、以下のような内容で構成されています:
- - はじめに では、戦の背景や重要性についてのイントロダクションがなされます。
- - 序章では、本能寺の変とその後の織田政権の動揺の様子を描写。
- - 第一章から第六章まで、合戦の経過や戦局の変遷、さらにはその後の織田体制の崩壊について詳細に考察されています。
特に興味深いのは、信雄と秀吉の断交など、外交戦の熾烈さです。敵同士の駆け引きが、戦局にどのような影響を与えたのかを解き明かしています。
平山優とは
平山優氏は1964年、東京都に生まれ、立教大学大学院で日本歴史を学びました。彼の経歴は多岐にわたり、山梨県埋蔵文化財センターや県史編さん室などで歴史研究に従事。現在は健康科学大学の特任教授として後進の育成にも力を入れています。また、彼の著書は多く、戦国時代の歴史に関する教育にも貢献してきました。
書誌情報
- - 書名:小牧・長久手合戦秀吉と家康、天下分け目の真相
- - 著者:平山優
- - 発売日:2024年12月10日
- - 定価:1,210円(本体1,100円+税)
- - ISBN:9784040824949
- - 発行:株式会社KADOKAWA
この機会に、歴史の新たな真実を知り、戦国時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?