飲食卸売の倒産
2026-07-08 10:37:04

飲食料品卸売の倒産、3年連続250件超の危機的状況

飲食料品卸売業界の現状と倒産の動向



2026年の上半期、飲食料品卸売業界では133件の倒産が発生しました。これは前年同期の126件に比べて7件の増加であり、全体的にみると、これで3年連続で250件以上の倒産が続く可能性が高まっています。帝国データバンクの調査によれば、年間の倒産件数は266件を見込んでおり、コロナ禍前の水準に達しようとしています。

倒産の要因とは



この高水準の倒産の背景には、諸々の要因が絡んでいます。まず一つ目は、資材価格の高騰です。特に、農畜産や水産物卸業界においては、気候変動が収穫量や水揚量に大きな影響を与えています。そのため、物価の上昇が続くにもかかわらず、業者が価格を転嫁することが難しくなっています。

また、今年の負債総額は258億6200万円に達し、前年同期の約185億5600万円を40%も上回っています。こうした状況から、小規模企業が特に苦しんでおり、負債5000万円未満の倒産が59件、資本金1000万円未満が62件と、大半を占めています。

業種別の倒産状況



業種別に見ると、特に影響を受けているのは「生鮮魚介卸」です。この業種では37件の倒産が発生し、過去10年で最高水準に達しました。海外での魚介需要の高まりを背景に魚価が上昇する一方で、国内需要の低迷から、売価への転嫁が進まないという矛盾の中で業が厳しくなっています。

加えて、「食肉卸」についても、需給の不安定さに加え、アフリカ豚熱や鳥インフルエンザが影響し、最近では13件の倒産が確認されています。このように、業界全体に厳しい環境が広がっているのです。

倒産の今後の見通し



今後の見通しについて、新鮮な食材や飲料の卸売業者は特に辛い状況が続くと考えられます。地球温暖化や天候に起因する収穫量の不安定さ、また円安による輸入食材の仕入れコストの上昇も影響しているためです。消費者の節約意識が高まる中で、安価な商材を選択する傾向が強まり、売価への転嫁が難しくなっています。これが企業の利幅を圧迫し、倒産を増加させている要因の一つと言えるでしょう。

さらに、今後も中東情勢などの影響で資材の価格上昇が懸念され、特に小規模業者にとっては厳しい環境が続くことが予測されています。業界全体の不透明感が強まる中、倒産件数は今後も高水準で推移することが予想されています。

業界関係者は、早急な危機対策や新たなビジネスモデルの構築を模索しなければ、さらなる倒産が続くことを懸念しています。


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