恩田陸が称賛する新作ミステリー
新潮社から、笹木一の新作『鬼にきんつば坊主と同心、幽世しらべ』が本日発売されました。この作品は、まさにミステリーと時代小説の美味しい融合です。江戸の町を舞台に、同心と僧侶のバディが幽霊の謎に挑む姿を描いた物語で、すでに多くの著名作家から絶賛の声が寄せられています。
恩田陸の絶賛
『日本ファンタジーノベル大賞2025』の最終候補作である本書は、日本を代表する作家、恩田陸によって「とても面白かった!最後にほろり」と称賛されています。この言葉は、作品がどれほどの感動を与えるかを示しています。やはり読書は、心に響くものが一番大切です。
銘菓とミステリーの絶妙な組み合わせ
この作品の魅力は、ただのミステリーではなく、幽霊にまつわる謎解き要素と、江戸の甘味が盛り込まれている点です。物語に登場する和菓子として、きんつばや落雁、豆大福、粟おこしが豊富に登場し、読者の想像力を掻き立てます。文化的背景を持つ江戸のスイーツが、時代小説の味わいをさらに引き立てているのです。
各界からの反響
本書の内容に触れた森見登美彦は、「読み心地がよく、エンターテインメントとしての完成度が高い」と評しています。また、ヤマザキマリは、ストーリーが進むにつれて美味しそうな和菓子が登場し、まさに食欲をそそる作品と語っています。各著名人のコメントからも、この作品がいかに魅力的かがわかります。読者からも多くの期待が集まっています。
物語のあらすじ
物語の中心には、同心の小平次がいます。彼は鬼のように恐れられる存在ですが、実は和菓子の大ファン。もう一人の主人公は、端正で美しき僧侶、蒼円。彼は幽霊が見える能力を持ち、2人は共同で事件を解決していきます。幽霊の訴えをもとに進行する物語は、緊張感とともに、彼らのユニークな性格と相手への関心から生まれる微笑ましいやり取りが見どころです。
次なるシリーズへの期待
本書は、日本ファンタジーノベル大賞の隠し玉ともいえる作品であり、アニメ化が期待される作品のスタートとも言えるでしょう。読者からの支持を受け、シリーズ化にも期待が高まる中、今後の展開にますます目が離せません。
書籍の基本情報
- - 著者: 笹木一
- - 発売日: 2025年5月28日
- - 価格: 781円(税込)
新潮文庫から刊行されるこの作品は、江戸の魅力を再発見させてくれる一冊です。和菓子の魅力と、異能の僧侶と強面同心のコンビの活躍をぜひお楽しみください。