高槻市は新しい知育玩具として「マンホールコマ」を制作しました。この玩具は、子どもたちが遊びながら物理の法則に触れ、理系人材の育成を目指すものです。子どもたちの理系離れが進む中で、大人たちは何か手を打たなければならないと感じていました。
この「マンホールコマ」の制作は、高槻市の下水河川事業課の若手技術職員たちの発案から始まりました。彼らは自分たちの業務であるマンホールをテーマにして、理系の楽しさを子どもたちに伝える方法を模索していたのです。彼らの考えが実現したこの玩具は、全国的に人気の「全日本製造業コマ大戦」の基準に基づいて作られています。
「マンホールコマ」は、直径2センチメートル、高さ6センチメートル以内の自作のコマを戦わせる競技です。その金属コマは、東京科学大学の山崎詩郎先生が監修した「ちばコマキット」を基にしています。子どもたちは、真ちゅう、アルミニウム、ステンレスの3種類の金属部品を選んで組み合わせることで、自分だけのコマを作ることができます。このプロセスを通じて、回転の安定性や持続性にどのように影響を与えるのかを体験的に学ぶことができるのです。
コマのデザインは、高槻市にある摂津峡や高槻城、安満遺跡公園をイメージして作られています。また、令和6年度からスタートするマンホール広告も取り入れたデザインとなっており、コマを回すための土俵もマンホールのデザインが施されています。さらに、プレイマットには下水道の仕組みや、下水道を支える職員たちの姿が描かれているなど、遊びながら下水道に関する知識を得ることができる工夫もされています。
市では、このマンホールコマを実際に体験できる機会として、「第4回たかつきけやきマルシェ」において長まわし大会を予定しています。さらに、9月10日の「下水道の日」など、下水道に関連したイベントでもこの玩具が登場する予定です。
企画を立案した下水河川事業課の職員は、マンホールコマが子どもたちの理系への好奇心を広げ、地域の下水道への理解を深めるきっかけとなることを期待しています。この新しい知育玩具を通じて、未来の理系人材が育成されることを願っています。