VicOneの新たな挑戦
2025-03-07 10:50:19

自動運転時代のサイバーリスク分析業務が始動したVicOne

自動運転時代のサイバーリスク分析業務が始動したVicOne



概要


トレンドマイクロの子会社であるVicOne株式会社(以下、VicOne)は、損害保険料率算出機構から自動運転車時代に必要なサイバーリスクの分析業務を受託しました。この取り組みは、自動運転車が普及する未来に備えた保険制度の構築を目指しており、2024年7月から開始される予定です。

取り組みの目的


自動運転車の普及により、サイバー攻撃によって一度に多数の車両が巻き込まれるリスクが高まっています。VicOneはこの課題を解決するため、サイバーリスクの基礎研究を行い、将来的な自動車保険の料率に影響を与える可能性のある要因を分析します。特に、サイバー攻撃による事故や保険金の巨額支払いといった新たな「集積リスク」に備えるための研究です。

VicOneの役割


VicOneは、自社およびトレンドマイクロが培ったサイバーリスク分析の知見を活用し、自動運転時代の自動車を守るための研究に取り組みます。具体的には、可能性のあるリスクシナリオを特定し、それに基づいて事故の被害程度や損害額を算出していきます。これにより、より精度の高いリスク評価が実現可能です。

具体的な取り組み内容


VicOneは、サイバー攻撃の洗い出しやリスクスコアリングなど、事故のシナリオ特定を進めます。収集したデータをもとに、サイバーセキュリティフレームワークを活用して評価・分析を行い、発生確率を導き出します。これにより、自動運転が普及する将来を見据えたリスクが把握できるでしょう。

背景


自動運転技術が進化する中、サイバーリスクの重要性が増しています。一度の攻撃による大規模な事故のリスクを考慮し、VicOneはこのニーズに応えるべく基礎研究に着手しました。これにより、事故や損害が発生した場合の保険料率算出に必要なデータを提供し、将来の自動車保険制度を支える基盤を確立しようとしています。

損害保険料率算出機構について


損害保険料率算出機構は、損害保険業の健全な発展を目的とした非営利法人で、保険契約者の利益を保護しつつ、適切な保険料率を算出しています。自動車保険の参考純率や基準料率の算出を通じて、安定した保険の提供に寄与しています。

VicOneについて


VicOneは、未来の自動車を守るビジョンのもと、幅広いサイバーセキュリティソリューションを提供しています。自動車メーカーに適した高度なセキュリティ要件に応えるためのソリューションを開発しており、自動運転車の市場においても重要な役割を果たしています。トレンドマイクロの知見を基にしたVicOneの技術は、業界内での安全な自動運転の実現に向けて期待されています。 詳細は公式サイトで確認できます。


VicOneの新たな挑戦は、自動運転車を取り巻くサイバーリスクに対抗し、より安全な未来の自動車社会を支える重要なステップです。今後の進展が待たれます。


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会社情報

会社名
VicOne株式会社
住所
東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー
電話番号

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