ミスミがAIプラットフォームに新機能を追加
株式会社ミスミグループ本社が提供する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy(メビー)」は、2024年9月7日より切削加工(角物)において新たに「材料プレート」の提供を開始しました。この取り組みにより、顧客は必要なサイズの材料プレートを迅速に調達できるようになり、調達コストや納期の削減が期待されます。
材料プレートによる効率的な調達
これまで機械部品の調達においては、材料プレートの見積もりや調達に相当な時間がかかるため、多くの工数が発生していました。特に、急ぎでポケット加工のない材料プレートが必要とされるケースが多く、そのニーズに応える形で「meviy」はサービスを拡充しました。今後は、顧客が自社内で加工を行う場合においても、必要なサイズの材料を簡単に調達できる環境を整えています。
新しい材料プレートの提供により、meviyでの調達がさらにスムーズになり、最短での出荷が可能となります。顧客の声に基づいたこの新サービスは、特に生産ラインの効率を高めることに寄与するでしょう。
具体的なサービス概要
新たに発表された材料プレートは、鉄、アルミ、ステンレス、樹脂といった多様な材質に対応。サイズは500mm×300mm×50mmで、最短で出荷が行われる仕組みが整っています。この新機能は、通常納期が3日に設定されている中で、急ぎの場合には1日目の出荷も可能としています。また、コーナーカットや周長面取りの加工にも対応することで、さらに顧客の多様なニーズに応えることができます。
競争力の向上に貢献
「meviy」は、機械部品の3Dデータをアップロードするだけで、AIが即座に見積もりを行い、また独自のデジタル製造システムにより迅速な出荷を実現しています。これにより、部品調達の非効率が解消され、企業は生産性の向上を図れるようになります。すでに国内でのシェアは4年連続でNo.1を達成しており、第9回ものづくり日本大賞では内閣総理大臣賞を受賞しています。
さらに、海外展開も進めており、グローバルな部品調達DXを通じて時間価値を顧客に提供することで、国際的な競争力も強化しています。
ミスミのビジネスモデル
ミスミは、工場自動化に必要な機械部品や工具、消耗品などを世界中の31.8万社に販売しています。そのユニークなビジネスモデルは、製造機能を持つメーカーと商社としての役割を兼ね備え、顧客に対して「グローバル確実短納期」を実現し、利便性向上に寄与しています。今後も顧客のニーズに応え続けるためのサービス拡充に注力し、製造業界での地位をさらに確固たるものにしていくことでしょう。
まとめ
「meviy」が提供する材料プレートサービスは、機械部品調達の新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。顧客のニーズに応じたサービス提供を目指し、さらなる価値を創出するミスミの今後に期待が寄せられます。