HortonworksとIBMの連携
2016-10-17 09:00:06
HortonworksとIBMがPower Systems向けの新オープンソースを発表
HortonworksとIBMの新たな連携
2016年9月19日、米国のネバダ州ラスベガスにて、Hortonworks, Inc.(以下Hortonworks)とIBMが新しい協力関係を発表しました。両社は、IBM Power Systems向けにHortonworks Data Platform(HDP)を提供することになります。この新しいオープンソースのディストリビューションは、ビッグデータ処理や分析を効率化するための重要なステップと言えるでしょう。
POWER8クライアントの利点とは?
今回の新しいディストリビューションにより、POWER8を搭載したクライアントは、より多様な新規アプリケーションのサポートを受けられるだけでなく、既存のアプリケーションの機能を向上させるために新しいデータソースも活用できるようになります。これによって企業は、データの解析やビジネスインサイトの獲得がより迅速に行えるようになります。
HortonworksのHDPは、セキュアでエンタープライズ向けのApache Hadoopディストリビューションです。このテクノロジーは、大規模データセットの処理を行うための拡張性が備わっており、さまざまなコンピューティングノードにわたってその機能を発揮します。特に、Hortonworksの新しいディストリビューションは、ビッグデータや分析に最適化されたPOWER8プロセッサの特長を最大限に活かします。
IBMの見解
IBMのPowerソフトウェアオファリング担当バイスプレジデント、テリ・バーニグ氏は、「企業はデータの急増に対応するため、パフォーマンスや拡張性、アクセラレーションの課題を解決する必要がある」と述べ、POWER8プロセッサがこれらのニーズに適した機能を提供することを強調しています。
両社は、Open Data Platformイニシアティブ(ODPi)の設立メンバーでもあり、業界全体におけるビッグデータプラットフォームの互換性向上を目指して活動しています。新たにHortonworks HDPがPOWER8システムで利用可能になることで、IBMの顧客はHadoopやSparkにおける最高のディストリビューションを使いこなすことが可能となります。
変革を望む企業に最適
HortonworksのCTO、スコット・グナウ氏は、顧客が柔軟にデータアーキテクチャを展開できることを目指しており、IBM Power SystemsとHortonworksのオープンソース技術がその実現に寄与すると述べています。顧客は、独自のハードウェアプラットフォーム上で、必要な性能を確保しつつ新しいデータアプリケーションを構築できるようになることでしょう。
💡 関連イベントのお知らせ
この新しい開発に関連して、10月26日と27日に東京で初めてApache Hadoopの最新動向を紹介する「Hadoop Summit」が開催されます。データ活用に関するグローバルなトレンドと成功事例を理解するための絶好の機会です。このイベントでは、Apache HadoopやSpark、機械学習、IoT、クラウド、データサイエンスに関連するセッションが行われます。参加希望の方は、申込締切が10月21日までとなっているため、早めの手続きが推奨されます。
まとめ
HortonworksとIBMの協力によりますます充実するデータ処理環境は、エンタープライズにおける競争力を向上させることでしょう。この記事を通じて、新たなオープンソースディストリビューションの意義を理解していただければ幸いです。ビジネスの現場においてデータ活用がますます重要視される中、これらの取り組みがどのように成果に結びつくのか、今後の展開に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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ホートンワークスジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区永田町2-11-1山王パークタワー3F
- 電話番号
-
03-6205-3286