ウェールズと日本の新たな絆「Wales and Japan 2025」始動

2024年、日本とウェールズの友好関係を更に深めるための取り組み「Wales and Japan 2025」が正式に始まりました。このキャンペーンは、両国の文化やビジネスのつながりを強化することを目的としており、特に2025年開催の大阪・関西万博が重要なイベントとなります。

プレスローンチイベントの開催

1月9日、東京にある駐日英国大使館でプレスローンチイベントが行われ、ウェールズの国際外務本部局副局長フィオン・トーマス氏が来日しました。彼は「Wales and Japan 2025」のキャンペーンの概要と、今後の活動について説明を行いました。

このキャンペーンは、ビジネスや文化交流の強化に資するイベントを実施し、両国の関係をサステナブルに発展させることを目指します。特に、大阪万博では、ウェールズの文化やビジネスを広く紹介することが期待されています。

大阪万博とウェールズデー

ウェールズは2025年の大阪・関西万博の英国パビリオン公式パートナーとして、特別イベント「ウェールズデー」を開催します。最初のウェールズデーは4月29日に行われ、様々なジャンルでウェールズの魅力を存分にアピールします。この日には、文化や芸術、食、美容、観光、教育など、ウェールズが誇る素敵な要素が紹介される予定です。また、ウェールズの「未来世代のためのWell-being法」の10周年も記念される特別な日となります。

続いて6月24日には、健康とイノベーションに焦点を当てたウェールズデーが開催され、多様なイベントが企画されています。これは日本企業とのさらなる協力関係を築く良い機会となるでしょう。

投資機会の拡大

「Wales and Japan 2025」では、東京での特別イベント「Investor’s Showcase」も予定されています。ここでは、ウェールズが提供する投資機会について企業に紹介し、高度な技術やイノベーションを強調します。特に、グリーンエネルギーやメドテック、サイバーなど、先進的な分野での各種投資機会が焦点となります。

歴史的な背景

日本とウェールズの関係は19世紀に遡ります。当時のウェールズの技術革新が日本の交通網の形成に重要な役割を果たしました。特に、南ウェールズのダウライス製鉄所で生産された鉄鋼が日本初の鉄道網の構築に貢献しました。この歴史的な結びつきは、今日のビジネスや文化交流の基礎となっています。

文化交流の深化

「Wales and Japan 2025」では、文化やスポーツのイベントも数多く予定されています。特に注目されるのが、両国間のラグビー交流で、2025年の夏にはウェールズ男子代表チームと日本代表チームがテストマッチを行う予定です。この流れは2019年のラグビーワールドカップを契機に強化されつつあります。

また、アニメ文化も重要なテーマです。ウェールズの自然と文化は、日本のアニメにも大きな影響を与えてきたとされ、宮崎駿氏がそのインスピレーションをウェールズから受け取ったことも知られています。