リガク、台湾に新たな技術拠点をオープン
リガク・ホールディングス株式会社は、2025年に台湾に新しいグループ会社、Rigaku Technology Taiwan Co., Ltd.(略称RTTW)を設立しました。そして、その技術拠点であるRigaku Technology Center Taiwan(RTC-TW)が2023年10月より本格運用を開始しました。
新拠点の設立は、リガクが大中華圏における事業運営を強化し、地域に密着したソリューションを提供するための第一歩です。RTTWは、2024年に設置された「Rigaku Taiwan Branch (RCTW)」の業務を引き継ぎ、顧客の要望に応える強力な基盤を築くことを目指しています。RTC-TWは特に半導体、材料、ライフサイエンス分野における研究開発、顧客支援、共同開発を推進するための拠点であり、クリーンルームを使ったテスト環境やデモスペース、トレーニング設備を備えています。
主要な支援分野
RTC-TWでは、以下のように多様な分野での技術支援を行います。
- - 半導体計測:膜厚や組成、結晶性の計測を行い、全反射蛍光X線分析やCD計測、応力/ひずみ解析、パッケージ検査も実施します。
- - 材料特性評価:X線回折や蛍光X線分析、3D CTイメージングを用いて、材料の特性を評価します。
- - ライフサイエンス:生体分子の構造解析や医薬品開発に向けた支援を提供します。
拠点設立の意義
RTC-TWの設立は、台湾の半導体産業のネットワークに深く関与する姿勢を示しており、現地顧客と連携しながら技術革新を推進する重要なステップです。次世代のロジックやアドバンストパッケージングといった最前線のニーズに対し、迅速で高度な技術サポートを提供します。
さらに、RTC-TWは大中華圏全体の市場開発と顧客支援を強化し、持続的な成長を目指します。日本の研究開発・製造拠点との連携を通じて、アジア全体での技術支援体制を拡充し、イノベーションを加速していく考えです。
拠点情報
新拠点の詳細は以下の通りです。
- - 名称:Rigaku Technology Taiwan Co., Ltd.(RTTW)、Rigaku Technology Center Taiwan(RTC-TW)
- - 住所:3F-7, No. 12 Taiyuan 2nd Street, Tai Yuen Hi-Tech Industry Park, Zhubei City, Hsinchu County 302082, Taiwan, R.O.C.
- - E-mail:[email protected]
- - ウェブサイト:公式サイト(英語)
10月20日にはRTC-TWの本格稼働を祝う開所式が開催され、設備の紹介やオフィスツアーを通じてリガクの最新技術や現地での取り組みが披露される予定です。
リガクグループの紹介
リガクグループは、X線分析をコアとし、熱分析などの先端技術を駆使して社会を支える技術者集団です。1951年の創業以来、136の国と地域のお客様と共に成長を遂げており、日本国内で高い市場シェアを誇ります。海外売上は約70%に達し、応用分野は半導体や電子材料、ライフサイエンスまで広がっています。世界中で2,000名以上の従業員が、「視るチカラで、世界を変える」イノベーションの実現に取り組んでいます。詳しくは
rigaku-holdings.comにてご覧ください。