ナンバーナインとLINE Digital Frontierが資本業務提携を発表

日本の漫画IPパブリッシャーである株式会社ナンバーナイン（以下、ナンバーナイン）は、LINE Digital Frontier株式会社（以下、LINE Digital Frontier）との資本業務提携を発表しました。この提携は2024年12月23日をもって正式に実施されます。

提携の背景と目的

ナンバーナインは、国内外の漫画IP制作においてその存在感を高めています。2021年頃から注目が集まり始めたwebtoon市場は、2022年には約500億円の規模に達し、ナンバーナインも2022年から本格的なwebtoon事業を開始しました。特に注目される作品は、2024年1月に販売額が1.2億円を突破した『神血の救世主～0.00000001%を引き当て最強へ～』です。この成功を受けて、ナンバーナインはさらなる成長を見込んでいます。

また、世界的な市場も急成長を遂げており、2023年には約45.6億ドル、2029年には約275億ドルに達すると予測されています。この流れに乗り、ナンバーナインは作品の海外展開にも力を入れています。すでに、『神血の救世主』や『俺だけ最強超越者』は2024年中に6つの言語（韓国語、英語、中国語（繁体字）、フランス語、タイ語、インドネシア語）での配信予定です。

作品の評価と展望

双方のプラットフォームには強力なメディア展開の背景があり、特に『神血の救世主』は北米最大のwebtoonプラットフォーム「WEBTOON」でトレンドランキングの上位にランキングされています。さらに、韓国の「NAVER WEBTOON」においても高い評価を得ています。また、フランスでもアクションジャンルでランキング上位に入るなど、国内外で注目されています。

提携の意義

ナンバーナインはこの提携を通じて、LINE Digital Frontierの持つ強固なプラットフォームを活かし、国内で人気の漫画作品をより一層育て、グローバルな展開を加速させることを目指しています。ナンバーナインの代表、小林琢磨氏は「今回の提携は過去最大の規模であり、発表したMissionとVisionに沿った新たな挑戦になる」と語っています。

LINE Digital FrontierのCOO、森啓氏も「ナンバーナインの強みと自社のグローバルファクターを融合させ、より多くの世界中のユーザーに日本の漫画を届けていくという目的を持っている」とコメントしています。

未来への期待

今後のナンバーナインにはますます期待が高まります。そのMissionは「漫画で待ち遠しい未来をつくる」というもので、革新的な作品を通じてエンターテインメントの新しい形を提供することを意図しています。ナンバーナインはその未来を見据えて、挑戦を続けていく予定です。

その一方で、LINE Digital Frontierは、当社が運営する「LINEマンガ」や「ebookjapan」などのプラットフォームを通じて、さらに多くの作品を届けることに力を入れています。

これからの展開がとても楽しみです。ナンバーナインとLINE Digital Frontierのコラボレーションが、今後どのような新しい作品を生み出し、国境を越えた文化交流を促進していくのか、注目が集まります。

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